半坪ビオトープの日記


アズマシャクナゲやキバナシャクナゲなどの日本原産のシャクナゲより一回り大きく、花色も豪勢なのがセイヨウシャクナゲ(西洋石楠花、Rhododendron ×hybridum) とよばれる品種群である。
園芸上では西洋ツツジをアザレアと呼び、西洋シャクナゲをロドデンドロンと呼ぶ。品種は5000を越えるといわれ、特定は難しい。この花は、バルカンという品種と思う。

18世紀、イギリスのプラントハンターが中国やヒマラヤの奥地に分け入り、多くのすぐれた品種を本国に持ち帰った。以来、欧米では今なおシャクナゲ愛好家が多い。

日本ではかってシャクナゲは神霊が宿る木とされ、枝を門前に挿して家内安全を願う風習があった。

多くのシャクナゲが自生する中国では、観賞用として栽培されることはほとんどなく、食用(花)、樹脂(樹皮、葉)、漢方薬(強壮剤、利尿薬)、木工品など有用植物として利用されている。
これはルーズベルトという品種と思われる。