半坪ビオトープの日記


カンナといって日本で多く栽培されているのはハナカンナ(Cannna × generalis) と呼ばれる園芸品種群だが、原種はダンドク(Canna indica) といわれる。
属名は、ケルト語で「杖」を意味するカナに由来するとも、ギリシアkanna(アシ)に由来するともいわれ、はっきりしない。
ダンドクは、コロンブスアメリカ発見後、タバコ、ヒマワリ、マリーゴールドとともに16世紀中にヨーロッパに導入された植物のひとつである。
日本にも江戸時代には渡来し、薩南諸島から沖縄まで野生化している。花は今のものよりかなり細い。

現在の園芸品種はフランスで改良されたフレンチ・カンナをもとにさらに改良が加えられていて、高性種と矮性種に分かれる。

大きく目立つ花びら状のものは、雄しべが変形したもので、形が一枚一枚異なり、数花がかたまり炎のように見える。

花色には、赤、朱、濃桃、黄、白、淡黄色のほか、黄色地に赤色斑点入りなどがある。この花は高さ50cmほどの矮性種である。