半坪ビオトープの日記

。都会に残る野草として珍しく、関東以西の海岸近くに分布するキケマン属のキケマン(黄華鬘、Corydalis heterocarpa var. japonica )が家の近くの道端に咲いているのを見つけた。コリダリスという属名は、ギリシア語 korydallis(ヒバリ)に由来し、本属の花にヒバリの距のような距があることにちなむ。本州の中国地方以西に分布するツクシキケマンの亜種とされる。茎を折るとオレンジ色の液を出し悪臭がする。長い総状花序には黄色い花を多数つける。職場の近くでも見つけた。
一方、日本全国の平地や里山などに分布するムラサキケマン(Corydalis incisa) は、都会でも雑草化していてよく見かける。華鬘とは、仏壇の欄間などの装飾具のこと。両種とも花の形が華鬘に似て風変わりで、ギザギザの葉とともに特徴があり覚えやすい。