半坪ビオトープの日記

スノードロップ

早春の花といわれるスノードロップが早くも咲いていた。スノードロップヒガンバナ科ガランツス属で、いくつかの種類があり、最もよく見かける花はエルウィジー(Galanthus elwesii)、和名ではオオマツユキソウ(大待雪草) という。属名は、ギリシア語 gala(乳)と anthos(花)に由来し、乳白色の花にちなむ。
一回り小さい花は、ニヴァリス(G. nivalis) といい、和名はマツユキソウである。写真の花は、葉の片方が他方を包む点ではオオマツユキソウの特徴をもち、内花被片の先端のみ緑班がある点ではマツユキソウとなる。どちらにせよスノードロップsnowdrop) ということに変わりはない。
花期は2〜3月とされるが、ヨーロッパでは年内に見かけると翌年好運に恵まれるという。また、カトリックの教会では2月2日の聖燭祭の祭壇に聖母の花として供えたともいわれる。
スノードロップの「ドロップ」とは耳飾りのことで昔の耳飾りの形に似ていることにちなむ。伝説も数々あるがもっとも有名なのはアダムとイブの話である。二人がエデンの園を追われるとき雪が降っていた。悲しむイブを憐れんだ天使は、春の訪れを示すため雪を花に変えてあげた。それがスノードロップだという。