半坪ビオトープの日記

「骨波田の藤」のある長泉寺の境内には、樹齢250年というモチノキ属のタラヨウ(多羅葉、Ilex latifolia)が黄緑色の花を咲かせていた。
静岡県以西から中国東部に分布する。秋には赤い実がまとまって熟し美しい。
昔から、葉の裏に傷をつけると黒く変色するので字を書くことができることが知られている。
タラヨウという名は、江戸時代にバイタラヨウ(貝多羅葉)という名で輸入されたパルミラヤシがインドで古くから経文の書写材料にされていたことに因むといわれている。
そのため寺院によく植えられている。明治初期にハガキが導入されたときに「葉書」の字が採用されたため、葉書の木、郵便の木ともいわれる。
一般に植物は定型外として扱われ、タラヨウの葉に宛名を書いて120円切手を貼れば郵便として扱われるといわれるが、まだ確かめてはいない。