半坪ビオトープの日記

ブプレウルム・ステラツム

モン・ブラン山群はモン・ブランからアルジャンティエール針峰(3902m)まで北東に延びていて、アルヴ川もシャモニからアルジャンティエールまで北東に遡上している。
エギーユ・ルージュもブレヴァンからシャモニ谷に平行に北東に延びている。ブレヴァンの西に続く山塊の間には青い湖、ラック・ブレヴァン(2127m)が見える。ここから一周するハイキングコースもあるが、歩いている人は見あたらない。
右上の花はミシマサイコ属のブプレウルム・ステラツム(Bupleurum stellatum )。stellatum とは、星状を意味する。小さな花が10数個集まる小散形花序の姿が、日本のレブンサイコ(ラヌンクロイデス ranunculoides)に似る。
本州以南に分布するミシマサイコ(三島柴胡)は、ブプレウルム・ファルカツム(falcatum)といい、中国やヨーロッパにも産する。中国産の根を乾燥したものは柴胡といい、解熱や鎮痛薬など漢方で頻用される要薬である。
かつては三島で生産され和名の由来となったが、現在は激減してしまった。