半坪ビオトープの日記

ヒメイチゲ(姫一花)

栗山地区には土呂部の谷向いに近い家康の里にもミズバショウの自生地が知られているが、たった5cmの芽が一つ残るだけで全滅状態だった。もともと裏山の斜面の狭い湿地が自生地だったが、人目もない上に何の保護策も講じられていなかった。秘境といえど至る所に林道やダムが設置されるなど、環境破壊が進む現状では何らかの保護がぜひとも必要と痛感する。一度失われた自然は元に戻らないのだから。
土呂部の谷向いには月山があってヤシオツツジの自生地として知られる。栗山ダムから月山へ向かう道端に小さなヒメイチゲが咲いていた。
深山の針葉樹林内や高山のハイマツの陰などに生える多年草で、高さ5〜15cmになる。葉は全裂している。花は白色で径1cmほど。花びら状の萼片が5個あり、花弁はない。花期は5〜6月。北海道と本州の近畿地方以北及び東北アジアに分布し、イチリンソウ属(イチゲの仲間)では花が最も小さい。