半坪ビオトープの日記

群馬

伊香保温泉は1300年前には発見され、万葉集にもその名が見られる。温泉の中心は石段街で、戦国時代から江戸時代にかけて作られ、明治時代以来多くの文人が訪れて書き留めている。 石段は麓の関所跡から伊香保神社まで360段あり、その石段を歩くと両側…

白い5弁の小花を集めて20cmほどの穂状花序をのばしているのは、サクラソウ科オカトラノオ属のオカトラノオ(Lysimaia clethroides) という。リシマキアという属名は、マケドニアの王リュシマコス(B.C.300頃)の名にちなむといわれる。 和名のオカトラ…

アヤメ科アヤメ属のノハナショウブ(野花菖蒲、Iris ensata var. spontanea) は、日本全国および北東アジアの草原や湿原に自生している。ハナショウブはノハナショウブから改良された日本独自の園芸植物で、江戸時代末期には流行を迎えたがいつごろから栽培…

榛名湖畔では、ウバユリ属のオオウバユリ(Cardiocrinum cordatum var. glehnii) が大きな姿で咲いていた。属名は、ギリシア語 kardia(心臓)と krinon(ユリの1種)からなり、葉と花の形にちなむ。 ウバユリという和名は姥百合の意で、花が咲くころにしば…

榛名山の外輪山、掃部ケ岳(かもんがたけ、1449m)には榛名湖畔から1時間弱で登れる。山頂近くにはゴマノハグサ科ママコナ属のミヤマママコナ(Melampyrum laxum var. nikkoense) がいくつも咲いていた。 日本全国の山野に自生する半寄生の一年草で、…

榛名山への途中にある高根展望台からは赤城山が見える。ここで美しいカラスアゲハの雌を見かけた。蜜を吸っているのは、カモメヅル属のイケマ(Cynanchum caudatum) の花。 イケマとはアイヌ語で「太い根」あるいは「神の足」という意味で、アイヌ民族では重…

夏休みで榛名山・伊香保温泉に出かけ、初日は天気がよかったので、榛名山の最高峰、外輪山の掃部ケ岳(かもんがたけ、1449m)に登った。けれども、火口湖の榛名湖とその左の榛名富士(1391m)を眺められるところは一か所しかなく、ほとんど樹林の…

三波石峡は、埼玉県と群馬県の境を流れる神流川(かんながわ)上流の下久保ダムのすぐ下にあり、緑色片岩の巨石・奇石が横たわる名勝である。 三波石とは、渓谷の上流に架かる登仙橋の近くの三つの緑色片岩の巨石が波を打っているように見えることに由来する…

三波石峡の近くの山間にはこのミズキ(水木、Cornus controversa)の花が咲きだしていた。 日本全国だけでなく広くアジア東南部に分布するミズキ属の高木で、高さ20mにもなる。 和名は樹液が多く、枝を折ると水のような樹液が滴り落ちることに由来する。 …

真夏にはシオカラトンボ、夏から秋にかけてはナツアカネ、アキアカネ、ノシメトンボなどのいわゆるアカトンボが屋上によく飛んできては羽を休めていた。最も多かったのは9月のアキアカネで、毎週末に屋上で何匹も見かけた。最後に見かけたのは10月15日…

奥只見のハイキングコースを歩くと、明るい稜線ではカラスアゲハ・キアゲハやアカタテハやヒョウモンチョウが多いが、薄暗いところではこのヒメキマダラヒカゲとサトキマダラヒカゲが多く飛び交っている。この両種はジャノメチョウ科の中ではよく似ているが…

奥只見にはヒョウモンチョウがいくつか飛んでいたが、ギンボシヒョウモンとミドリヒョウモンを捕らえて確認した。ミドリヒョウモンはツマグロヒョウモンとともに首都圏でも見かけることができるヒョウモンチョウで、ともに元気よく飛ぶ姿は都会では頼もしい…

奥只見の枝折峠(1065m)から明神峠(1236m)に着く少し手前、標高1200mほどの所でかなりの残雪に出会った。雪が解けたあとに咲いていたのがこのノウゴウイチゴだ。名は岐阜県能郷山にちなみ、山地に生える。シロバナノヘビイチゴ(花びら5枚)とそっく…

奥只見湖畔で瀕死のオスのカラスアゲハを見つけた。この後、枝折峠から明神峠へのハイキングコースでも、キアゲハとともに稜線上をすばやく飛翔する姿に何回か出会った。ミヤマカラスアゲハと同じく青緑色の鱗粉が妖しく輝き、アゲハ蝶の中でも特に美しい。

奥只見湖南岸の樹海ライン(352号)は尾瀬御池や桧枝岐を抜け会津田島まで通じている。ただし御池より先は規制が多いので注意が必要だ。樹海ラインは沢と岬をジグザグに進む。ある沢でオオルリボシヤンマを捕まえた。奥只見には今、アカトンボ(アキアカネ)…

奥只見湖畔の銀山平にある白銀の湯の裏手に遊歩道がある。その脇に流れる小川でオタマジャクシを捕った。大2匹が35mm、小5匹が25mmの大きさだが、種名は分からない。その近くの山道でニホンアカガエルの成体(60mm)と亜成体(20mm)を見…

関越自動車道とシルバーラインを使うと、昔、秘境といわれた奥只見に簡単に入ることができる。銀山平には白銀の湯という温泉があり、その奥の遊歩道を散策した。モンキチョウやルリタテハ、ウラギンヒョウモンやアサマイチモンジなど、子供が捕虫網で捕った…

一昨日から二泊三日の夏休みをとり、奥只見湖と八海山周辺に出かけた。これは奥只見湖から見た荒沢岳(1968m)と越後駒ケ岳(2002m)。ハイキングは駒ヶ岳の山麓の末端、枝折峠から明神峠までと、八海山の4合目から5合目半のコギ池まで、それぞれ往復2…