半坪ビオトープの日記

群馬

川場村田園プラザ

吉祥寺のある川場村一帯は、中世の頃大友氏が支配し、谷地には大伴の館があった。南北朝時代に北朝方についた大友氏と、南朝方についた新田氏との抗争で館は焼失したが、その跡地に吉祥寺末万松山桂昌寺が建立された。吉祥寺の北東約1kmにある桂昌寺には、…

吉祥寺、古月庵

参道から本堂に向かって右側の鐘楼のさらに右手に池があり、その先に古月庵が建っている。以前は精進料理の食事処・休み処だったが、昨年9月に宝物殿に改修された。 右側の池にも水芭蕉がたくさん咲いている。吉祥寺は、ミズバショウの他にもたくさんの花が…

吉祥寺、本堂

参道の正面には臥龍庭があり、その右手に本堂入口の玄関がある。 鎌倉建長寺を本山とする臨済宗の禅寺・吉祥寺は、南北朝時代の暦応2年(1339)建長寺42世中厳円月禅師を開山和尚とし、大友氏時により創建された。普光殿とも呼ばれる本堂は、天正年間(1573…

吉祥寺、釈迦堂

ミズバショウは、北海道および本州中部地方以北の山地帯〜亜高山帯の湿原や林下の湿地に群生する多年草で、雪解けとともに香りのよい花を咲かせる。 境内のいたる所に清水が流れ、ミズバショウがたくさん植えられていて瑞々しい。水芭蕉という和名は、葉が芭…

吉祥寺、山門

4月中旬に群馬県赤城山周辺の史跡巡りに出かけた。赤城山(1,828m)の北側、武尊山(2,158m)の南側に位置する川場村に、臨済宗建長寺派の名刹禅寺・吉祥寺がある。 境内いたるところに、春から秋にかけて百数種類の花が咲き、淀みなく流れる清水は滝をつ…

伊香保神社

10月下旬にいつもの遊び仲間と伊香保温泉に行ったが、またもや天候不順で榛名山は諦めた。雨上がりに伊香保神社だけ見た。伊香保温泉は古来より日本の名湯と謳われ、その発見は1900年前とも1300年前ともいわれ、万葉集巻14の東歌の中で9首も詠まれている…

浄法寺

鬼石から神流川に沿って下っていくと浄法寺となる。地名にもなっている浄法寺は、正式には広厳山般若浄土院浄法寺という。奈良時代に鑑真の弟子である律宗の道忠が創建したという。弘仁6年(815)建立、寛文12年(1672)再建の相輪橖が墓地にあるが、見過ご…

鬼石の福持寺

神流川の典型的な谷口集落である鬼石は、神流川流域では大きい町で、その中心に真言宗の慶石山福持寺がある。建久7年(1196)法印良承僧都の開山で、本尊は地蔵菩薩である。開基は梶原景時で、建久6年に三男福持丸がこの地で落馬し死去したのでここに葬り…

譲原の満福寺

藤岡市譲原(ゆずりはら)の国道沿いに、時宗の満福寺がある。正式には三波山清水院満福寺と称する。 山門の右手に大きな岩がある。満願石といって、三波石峡より長い時間をかけて、苦労して運んできたという。長さ3間半、重さ2万余貫といわれる。 満福寺…

八塩温泉、城峰公園

埼玉県児玉郡神川町と群馬県藤岡市の県境に神流川が流れている。神流橋をわたってすぐ左に曲がると、やがて八塩温泉につく。11月から12月にかけて紅葉と冬桜が同時に楽しめる、桜山公園へのハイキングコースの登山口にもなっている。対岸の神流川沿いには、…

尾瀬ケ原のど真ん中の少し東に建つ竜宮小屋は真っ黒で堂々としていた。湿原に囲まれていて至仏山の夕日、燧ヶ岳の朝日も見られるので、カメラマンの利用が多いという。季節にはホタルも見られるそうだ。 ここからは朝通った道を戻るので、見納めに撮るくらい…

見晴十字路に着く前に木道の脇にミツガシワがいくつも咲いていたので、アップで撮ってみた。花弁の内側に密生する白い毛が特徴であり、下の方は咲き終わり、上の方に赤い色をしたつぼみが残っているので、下から咲き上がっていくのがよくわかる。 こちらの風…

ようやく赤田代分岐に着いた。左が三条の滝、右がこれから向かう見晴十字路で、尾瀬ケ原周遊の折り返し点である。花の写真を撮りながらだが、鳩待峠から3時間10分歩いたことになる。 尾瀬ケ原ではいくつものスミレが咲いていたが、最もよく見かけたのはこの…

ヨッピ橋のたもとに咲いていたのは、ムラサキ科キュウリグサ属のタチカメバソウ(Trigonotis guilielmi)である。本州と北海道の山地のやや湿ったところに生える多年草で、枝先の総状花序に径5〜7mmの白色あるいは淡青紫色の花を多数つける。5裂する花…

中田代の下ノ大堀川の河畔にヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea var. fokiensis)の大きな群落があり、この構図はよく撮られている。ヤマドリゼンマイは、日本各地の山地の乾燥気味の湿原に生えるシダで、初夏の黄緑の葉はたいへん鮮やかだが、尾瀬ケ原の…

ようやく山の鼻から2.2 Kmの牛首分岐まで来た。ここで東電小屋へ北に分かれて山沿いに進む道もあるが、もう少し尾瀬ケ原を真っすぐ進むことにする。 木道沿いに池塘があるとついつい燧ヶ岳や至仏山が映らないか確認してしまう。少しでも風があるとさざ波が…

やがて池塘があちこちに見かけられるようになると、池塘の水面に廻りの風景が映るのに気づく。池塘は尾瀬ケ原だけでも1500〜2000個はあり、大きさも2mほどから100m近いものまで様々ある。水深も10数cm〜3m以上とまちまちで、水深に応じて様々な生き物…

山の鼻から牛首分岐までの湿原を上田代といい、尾瀬ケ原全体でミズバショウが最も多く咲き残っていると思われる場所である。 6月も下旬になるとさすがに少なくなっていたが、それでも遅咲きのミズバショウをアップすれば、やはり尾瀬にはミズバショウがよく…

群馬県、福島県、新潟県に跨がる尾瀬、特に尾瀬ケ原は、本州最大の高層湿原であり、とりわけミズバショウの群生地として人気がある。山の鼻近くでは木道の脇でも、遅れて咲いているミズバショウ(Lysichiton camtschatcense)を見かけるようになる。中部地方…

山の鼻に近づいてきて、道端の咲き終わったミズバショウの間で、ようやくつぼみを膨らませてきていたのが、コバイケイソウ(Veratrum stamineum)である。中部地方以北と北海道の深山の湿地に生える多年草で、高さは1mほどになり、群生する様子は見事であ…

山の鼻へと下る木道がだんだん緩くなり、木の間から左に残雪のある至仏山(2228m)が時々見えるようになる。渓流に沿うようになると、ガマズミ属のオオカメノキ(Viburnum furcatum)の花がこぼれ咲いている。日本各地の山地に生える落葉低木で、高さは2〜…

6時の朝食後、マイクロバスで鳩待峠に行く。尾瀬へ入山する人の約半数が鳩待峠から入るといわれるだけあって、6月下旬とミズバショウの時期が過ぎても、すでに出発準備している人がたくさんいる。人気がある沼山峠口と鳩待峠口では交通規制が行われていて…

名ばかりの展望台から、南東に白根山、北西に尾瀬の燧ヶ岳(2356m)の姿が遠くに眺められた。わずかに樹林が切れた合間から垣間見るだけでは満足できない。これが燧ヶ岳である。 樹林帯の中だけを歩く、この自然散策路は余りにも変化がなくてお勧めできない…

日光から尾瀬に向かい、日光白根山(2578m)の北にある金精トンネルを抜けると丸沼高原に出る。そこに日光白根山ロープウェイがあり、標高2000mまで上がれる。 上がるにつれ、丸沼が見え出し、それを取り巻く左の四郎岳(2156m)と燕巣山(2222m)もよく…

帰りがけに、藤原ダム近くの藤原の里ふるさと村郷土館に寄り道した。藤原集落ではダムで約160戸が水没したのだが、この地方の民俗行事や生活用具・道具、奥利根山岳会の資料などが展示されている。 ここ藤原集落の明川地区では、明川桜の里といって千本以…

湯檜曽の先から利根川源流に向かう。藤原ダム、須田貝ダム、奈良俣ダム、八木沢ダムと首都圏の水がめといわれる大きなダムが続く。 奈良俣ダムは1990年完成のロックフィルダムで、堤高158mと利根川水系では最も高い。 この辺りの標高は約800mで…

天神峠の奥に少し上ると天神山がある。その山頂にある東屋には「希望の鐘」が設置されている。 天神山から見る谷川岳(1977m)は、少し陽が差してきたように見える。天神尾根をたどって谷川岳まで3kmだが、往復すると5時間以上かかるので高齢者には…

天神峠には、二つの鳥居の先に天満宮、同じく二つの鳥居の先に弁財天が祭られている。右の弁財天の周りには水が溜まっていて、5月頃にはミズバショウが咲くという。 左の天満宮の脇には「諸天善神嶽(中院)の由来」なる看板が立っていて、平安初期に菅原道…

天神平(1319m)からは谷川岳(1977m)がすぐ近くに見える。午前中は晴れていたのに午後になってどんよりとしてきたのが残念だ。 ここから天神峠(1502m)までペアリフトが運んでくれる。 左には高倉山(1449m)が見える。ここ一帯が間…

先週、紅葉を見に谷川岳周辺に出向いた。ロープウェイ土合口駅(746m)から天神平駅(1319m)まで2400mを10分で上る。 今年は9月が暑かったため紅葉がはっきりしないという。向かいの山を見ても赤い葉は少なく黄褐色の葉が多い。 それでも…