半坪ビオトープの日記

温泉

新高湯温泉

白布湯元駅からロープウェイの右手奥にあるダートの坂を上って行くと新高湯温泉にたどり着く。姥湯温泉、大平温泉などとともに米沢八湯の一つである新高湯温泉は、西吾妻山山麓の秘湯として標高1,126mの山奥にある源泉源流の温泉宿である。 文政4年(1821)…

大雪高原温泉

大雪山第三の高峰、白雲岳(2,230m)を眺める緑岳(2,019m)に登るため、その日のうちに層雲峡を発って、大雪高山温泉に向う途中、大雪ダムに立ち寄った。日本第三の大河である石狩川本流に、昭和50年(1975)に建設された、全国屈指の多目的ダムで、形式は…

旭岳温泉

大雪山の主峰である旭岳の西麓にある旭岳温泉は、大雪山の表玄関の温泉としてまた登山の拠点として知られている。旭川市内より約50kmと近くロープウェイで高山植物の咲く高原まで簡単に上れるので人気がある。 この地は、湧駒別(ゆこまんべつ)と呼ばれ、ア…

十勝岳温泉

大雪山とは一座の山の名称ではなく、大雪山国立公園全体の総称である。北大雪、表大雪、東大雪、十勝連峰と大きく四つの山域に分けられる。最もポピュラーなのは、北海道の最高峰、旭岳を中心とする表大雪で、トムラウシ山まで含まれる。トムラウシ山の南西…

八塩温泉、城峰公園

埼玉県児玉郡神川町と群馬県藤岡市の県境に神流川が流れている。神流橋をわたってすぐ左に曲がると、やがて八塩温泉につく。11月から12月にかけて紅葉と冬桜が同時に楽しめる、桜山公園へのハイキングコースの登山口にもなっている。対岸の神流川沿いには、…

稲村ケ崎温泉

長谷寺から江ノ電の長谷駅に戻る途中に、日蓮宗の収玄寺がある。北条氏の家臣である四条金吾頼基は日蓮上人に給仕し厚い信頼を受けたが、その金吾の屋敷跡に収玄寺が建てられた。 鎌倉から江ノ島を通り藤沢まで続く江ノ電の歴史は古く、明治35年に藤沢〜片瀬…

二岐温泉、甌穴風呂

会津の下郷町から白河に向かい蝉トンネルをくぐると天栄村に入る。すぐ右手の二岐川沿いの山間に入り、谷を進むと二岐山(1544m)の麓に二岐温泉がある。 平安時代の安和2年(969)の政変で皇位継承に破れた宮人が、薬湯を求めて川底に湧く現在の元湯自噴泉…

裂石温泉雲峰荘

雲峰寺を見学した後、近くの裂石温泉雲峰荘に泊まった。大菩薩峠登山口から青梅街道を柳沢峠に向かうとすぐ右手に佇む裂石温泉は、登山後の日帰り入浴も出来る温泉で、昔から登山者に人気がある。 温泉は柳沢峠から下る重川の渓流沿いにあり、せせらぎの音や…

十谷温泉

9月上旬に甲府市の南西、鰍沢近くの十谷温泉に行った。 富士川沿いの国道から西へ、甲斐源氏の祖「新羅三郎義光」の居城跡とされる源氏山を源とする大柳川を溯ること7km。斜面に広がる十谷(じゅっこく)集落を過ぎると、いくつもの吊橋と滝めぐりが楽しめ…

長い階段を下りきると岩に囲まれて渓谷露天風呂がある。 泉質は含土類芒硝泉といい、鉄分によって少し茶色に濁っている。 ここまでおりてくるのが大変なためか、一人も客がいなくてひっそりとしている。 風呂の手前に小さな社がある。金勢大明神という。 対…

パソコンの異常を修正しようとして、誤ってデータを全て消去してしまった。コマクサやイワギキョウなど乗鞍岳の高山植物の写真だけでなく、多くの写真や文書が失われた。今後は、予備のカメラで撮り、運良く残った写真でやりくりします。 乗鞍岳の後、野麦峠…

奥州三高湯の一つ、高湯温泉の開湯は慶長12年で、400年の歴史を誇る。江戸時代から「一切のなりものを禁ず」という申し合わせを守り通して歓楽的な開発をせずに、秘湯・湯治場として山間の温泉宿を受け継いできた。 高湯温泉は全国で8番目に、東北で初…

黒石温泉郷には、津軽系こけしの発祥地の温湯・落合・板留温泉があり、落合温泉には津軽こけし館と伝承工芸館、津軽三味線じょんから劇場がある。津軽こけし館には、純金こけしと純銀こけしのほか、東北各地の伝統こけしが4000点も展示されている。 つい最近…

白神山地の西麓に広がるブナの森の中に点在する大小33の湖沼を総称して十二湖と呼ぶ。これらの湖は、宝永元年(1704)の能代地震による崩山の崩壊で塞き止められた川からできたと推定されている。十二湖の名称は、大崩から見ると12の湖沼が見えることに…

岩木山神社の隣には百沢温泉があるが、岩木山の南西麓には古くから嶽温泉がある。 名物マタギ飯のある「山のホテル」は、黒と白を基調とした民芸風の旅館で、先代は宿経営しながらマタギ(狩人)だったという。 嶽温泉は、延宝2年(1674)百沢村の杣夫・野…

季節がよければ青梅丘陵ハイキングコースを歩いたり、塩船観音寺を見ながら霞丘陵ハイキングコースで岩蔵温泉まで歩くこともできるのだが、天気がよすぎて暑すぎるのでバスで岩蔵温泉に向かった。岩蔵温泉は、江戸時代に編まれた「新編武蔵風土記稿」に温泉…

大福寺、摩訶耶寺から三ヶ日に出て、大崎半島で区切られた猪鼻湖を見ながら南に向かう。三ヶ日といえば半世紀前に古い人骨が出て、以前は旧石器時代の三ヶ日人と呼ばれていたが、最近の研究では約9000年前の縄文時代早期とされる。ちなみに近くの浜北人は、…

樹氷高原駅を過ぎると百万人ゲレンデに出る。百万人とは大げさだが、広々としたゲレンデをゆったり滑ることができるのは心地よい。 最近の若者はほとんどスノーボードで滑っているが、これだけ広々としているとスキーと混在していても衝突の不安は感じない。…

湯檜曽の先から利根川源流に向かう。藤原ダム、須田貝ダム、奈良俣ダム、八木沢ダムと首都圏の水がめといわれる大きなダムが続く。 奈良俣ダムは1990年完成のロックフィルダムで、堤高158mと利根川水系では最も高い。 この辺りの標高は約800mで…

青木村には温泉マニアによく知られた田沢温泉がある。開湯が飛鳥時代末期の役の行者ともいわれる古い温泉で、子宝の湯としても有名である。 共同浴場の有乳湯(うちゆ)の魅力は、入った直後に身体中につく細かな気泡であり、拭ってもまたすぐに気泡に包まれ…

この週末に信州の鎌倉と呼ばれる別所温泉を訪ねた。別所温泉には、しなの鉄道の上田駅より上田電鉄別所線が走っている。 これはその昔、昭和2年に製造され昭和61年に引退するまで「丸窓電車」と呼ばれて親しまれていた電車で、別所温泉駅に保存されている…

硫化水素を含む火山性ガスが今でも噴出する、大涌谷の一つ先に姥子というロープウェイの駅がある。ここには知る人ぞ知る箱根の秘湯、田山花袋も「日本温泉めぐり」で紹介している、姥子の湯「秀明館」がある。 夏目漱石の「吾輩は猫である」の最終章で、美学…

大沼湿原ではミズギク(水菊、Inula ciliaris) も見られる。中部地方以北の本州と宮崎県の山地の湿地に自生するオグルマ属の多年草。茎はふつう分枝せず、径3〜4cmの頭花を一つつける。 山の迫る斜面には、ホツツジ(Tripetaleia paniculata) が見られる…