半坪ビオトープの日記

寺社

射水神社、御車山会館、雨晴海岸

射水神社 高岡古城公園内に射水神社がある。越中国一宮で、旧社格は国幣中社。 射水神社、拝殿 祭神は瓊瓊杵尊だが、歴史的には伊彌頭国造(いみずのくにのみやつこ)の祖神とされる二上神だった。二上神は二上山山麓の二上射水神社に祀られている。射水神社…

瑞龍寺

瑞龍寺、総門 荘厳かつ美しい佇まいの国宝瑞龍寺は、高岡の開祖、加賀前田家2代当主前田利長を弔うため、3代目当主前田利常が開基した菩提寺である。曹洞宗で、山号は高岡山。重要文化財の総門は、正保年間(1644-48)に竣工。正面幅三間の薬医門形式。 山…

万葉歴史館、専念寺、高岡大仏

万葉歴史館 高岡市には大伴家持に因んだ万葉歴史館がある。大伴家持は大伴旅人の長男で、養老2年(718)に生まれ、天平10年(738)に内舎人として朝廷に出仕した。天平18年に越中守として越中国に着任し、天平勝宝3年(751)に帰京するまで5年間在任した…

高岡、勝興寺

高岡、勝興寺、鼓堂 昨秋、京都の前に、富山県西部を旅した。まず富山駅から西に向かい、庄川と小矢部川を渡って高岡市の勝興寺を訪れた。平成の大修理を終え、12 月に本堂等2棟が国宝に指定されたが、富山県では瑞龍寺に次ぐ2例目である。駐車場から入り…

瑠璃光院

八瀬、瑠璃光院 比叡山の麓、山と渓谷が織りなす風光明媚な八瀬に、瑠璃光院がある。この「八瀬」の地は、「矢背」とも記されるように、壬申の乱で背中に矢傷を負わされた大海人皇子(天武天皇)が「八瀬の釜風呂」で傷を癒やされてより、平安貴族や武士たち…

鞍馬寺、貴船神社

鞍馬寺、仁王門 旅の最後に京の奥座敷にある鞍馬寺と貴船神社を巡る。鞍馬寺は、天狗や牛若丸にまつわる伝説や寺宝を有するユニークな寺で、参道途中にある由岐神社は鞍馬の火祭りでも知られる。仁王門は寿永年間(1182-84)創立と伝わる。明治24年(1891)…

稗田野神社、穴太寺

稗田野神社 亀岡市の西部、稗田野町佐伯に稗田野(ひえだの)神社がある。社伝によると、和銅2年(709)丹波国守大神朝臣狛麻呂により、佐伯郷の産土神として創建されたという。本殿と拝殿の手前には舞殿が設けられている。 舞殿 鳥居を潜って境内に入ると…

鍬山神社

鍬山神社 亀岡市南部、上矢田町の面降山(めんこうやま、天岡山)東麓に鍬山神社がある。太古は湖であったという亀岡盆地において、祭神の大己貴命(大国主命)が国作りの一つとして保津峡を開削して盆地を開拓、そして開削に使った鍬を当地に山積みしたとい…

出雲大神宮

出雲大神宮 この日は亀岡市の湯の花温泉に泊まるので、午後は亀岡市内の見所を回った。亀岡駅の北、約5kmにある千年山の麓に、出雲大神宮が鎮座している。千年山の中心の御影山を神体山とする式内社(名神大社)で、丹波国一ノ宮である。 出雲大神宮 旧社…

高雄山・神護寺

高雄山・神護寺、高雄橋 三尾巡りの最後は、高雄山神護寺である。愛宕山(924m)山系の高雄山の中腹に位置する山岳寺院で、紅葉の名所として知られる。清滝川に架かる高雄橋から眺める渓谷の紅葉も美しいが、長い参道を歩いた先の山中には、金堂、多宝塔、…

槇尾山・西明寺

槇尾山・西明寺、指月橋 高山寺の表参道から周山街道を下り、清滝川の白雲橋を渡り、すぐ右折して朱色の指月橋に至る。ここが槇尾山・西明寺の入り口で、裏手の槇尾山は春には山桜とミツバツツジ、秋にはイロハモミジの紅葉が美しい。槇尾山聖天堂の標柱が立…

栂尾山・高山寺

栂尾山・高山寺 翌日は、京都の西郊に位置する三尾と呼ばれる高雄・槇尾・栂尾を巡った。駐車場の関係で、最初は一番奥の栂尾山高山寺を裏参道から訪れた。古来より紅葉の名所として知られるが、山陰にあたるためか、まだ緑のもみじが多かった。創建は、寺伝…

寂光院

紫葉漬と大原女の里、寂光院 大原の里の東に三千院や実光院や勝林院があったが、西の山間に寂光院がある。平安の昔、尼僧となって寂光院で過ごした建礼門院が、大原の里人から献上された夏野菜と赤紫蘇の漬物の美味しさに感動され「紫葉漬」と名付けられたと…

宝泉院

宝泉院、盤桓園 勝林院の左手に宝泉院がある。大原寺勝林院の住職の坊として平安末期ごろよりの歴史を持ち、現在に至っている。現在の建物は室町時代文亀2年(1502)の再建と伝わるが、形式から見て江戸初期ごろの再建と推定されている。客殿の西方の庭は盤…

勝林院

魚山大原寺勝林院 三千院の北に位置する魚山大原寺勝林院は、天台宗の寺院で、承和2年(835)円仁(慈覚大師)によって開かれたと伝えられる。長和2年(1013)寂源により復興され、勝林院が建立され、声明も復興された。 勝林院 天仁2年(1109)聖応太師…

実光院

京美茶屋の豆腐料理 昼食は三千院向かいの京美茶屋で豆腐料理「門前」をとる。汲み上げ湯葉、胡麻豆腐、豆乳チーズケーキなどの質素な組み合わせでも結構楽しめた。 実光院の庭園、契心園 三千院の左手の道を北に進むと勝林院に行き着くが、その手前左側に実…

御客神社、平神社古墳

御客神社 そろそろ旅の終わりを迎える。昔は島後の中心だったと思われる北西部の五箇を見て回った後、現在の隠岐の中心地、南の西郷地区に戻る。最後に見ておこうと選んだのは、御客神社と平神社である。西郷地区の奥、銚子地区にあるこの御客神社は、宗教の…

天健金草神社、カタクリの里

天健金草神社、一の鳥居 都万の北の霊亀山の麓に天健金草(あまたけかなかや)神社という古社があり、一の鳥居の先には緩い石段が長く続く。 天健金草神社、二の鳥居 木造の二の鳥居のずっと先に見えるのは社殿ではなく、随神門である。 随神門 随身門には天…

賀茂那備神社、都万の舟小屋

冠島 菱浦港からレインボージェットに乗って島後の西郷港に向かう。左手には西ノ島の北端の岬の先に繋がる冠島が見える。 西郷岬 船は島後の南岸沿いを東に進み、西郷岬を左に急旋回する。左に見える崖上の西郷岬灯台は、隠岐の島の海の玄関口西郷港に入港す…

後鳥羽上皇行在所跡、隠岐神社

後鳥羽上皇行在所跡 時間がないので残念ながら海士町役場近くに戻り、隠岐神社に寄る。海士町には縄文時代の郡山遺跡、三田遺跡、北分遺跡などがあり、産出されない黒曜石や石器類が数多く出土している。弥生式土器とともに出雲と同種の銅剣が竹田遺跡から出…

中ノ島、三郎岩、宇受賀命神社、明屋海岸

中ノ島、三郎岩 知夫里島で昼食後、隠岐4島目の中ノ島に向かう。海士町の菱浦港に着くとすぐに島巡り。といっても時間が限られているので北部を時計回りする。菱浦の東の諏訪湾に沿って北へ向かい、東に折れる辺りで海が見える。手前に三郎岩、向こうに西ノ…

天佐志比古命神社

天佐志比古命神社(一宮神社) 知夫村役場の近くの宇都に、天佐志比古命神社(一宮神社)がある。反りが強い一の鳥居の扁額には「一宮神社」と書かれているように、地元では「一宮(いっくう)さん」と呼ばれる。 天佐志比古命神社の狛犬 参道の右脇に立つ出…

見附島、美田八幡宮、知夫里島へ

見附島 別府港の正面に見える、こんもりと緑に覆われた無人島は見附島という。西ノ島に配流となった後醍醐天皇を隠岐守護・佐々木清高の警護兵が見張る武士の屯所があったという。見付とは警護兵が見張りをする場所を指す。江戸時代には立山(藩有林)として…

黒木神社、西ノ島ふるさと館

後醍醐天皇行在所跡 別府港から北東へ海岸沿いに歩くと黒木神社の神門があり、すぐ左手に、後醍醐天皇行在所跡、後醍醐天皇に関する資料を展示する碧風館がある。 碧風館 碧風館には、中世の文書、地名「黒木」に関する宇野家家譜、美田村神社之縁起集、伝後…

比奈麻治比売命神社

由良の浜 西ノ島の西から東へ一気に移動するが、途中でまた由良比女神社のある由良の浜を通った。満開の桜が華やかだ。 比奈麻治比売命神社 フェリーの発着する別府港を過ぎると、小さな集落がいくつかあるだけで、最後の集落・宇賀に着く前の草木の生い茂る…

由良比女神社、浦郷港

由良の浜「イカ寄せの浜」 浦郷港の少し西にある由良比女神社の向かいに、鳥居と人型看板が立つ風変わりな由良の浜がある。「イカ寄せの浜」と呼ばれるこの入江では、明治・大正から昭和の20年代にかけて、毎年のように冬にイカの大群が押し寄せ、イカを拾い…

焼火(たくひ)神社

隠岐の黒曜石 泊まったホテルのロビーに真っ黒な黒曜石が展示されていた。隠岐の黒曜石は、はるか3万年前から中国地方を中心に新潟や四国地方に運ばれており、旧石器時代から石器の材料として利用されていた。隠岐の黒曜石は、遠くはウラジオスクまで運ばれ…

玉若酢命神社

億岐家住宅 隠岐の島町(島後)の東半分を一周して中心地の西郷に戻る。玉若酢命神社のすぐ左手に億岐家住宅がある。玉若酢命神社の宮司を務める億岐氏の住宅で、享和元年(1801)に建てられたもの。建築年代のわかるものでは隠岐最古の社家住宅である。身分…

浄土ヶ浦海岸、大山神社、黒島

浄土ヶ浦海岸 布施集落の北側に浄土ヶ浦海岸がある。1kmに及ぶ複雑な海岸は島礁の数が多く、多島海岸風景は風光明媚な景勝地で知られる。 浄土ヶ浦海岸 浄土ヶ浦海岸は大きく4つの入江に分かれ、この一番左の入江は最もおとなしい白砂の海岸である。 ヤブ…

春日神社

春日神社の鳥居 隠岐の島町の東半分を一周する国道485号線を中村から南東に進むと布施集落に至る。隠岐では珍しい白い砂浜の海水浴場「春日の浜」に面する黒松林の中に春日神社がある。「日本の白砂青松百選」にも選定されている。樹齢350年を超える黒松が70…