半坪ビオトープの日記

スイス

プランプラのロープウェイ駅の前には草地があり、色とりどりの花が咲き乱れている。群生している黄色い花は、レオントドン・ヒスピドゥス(Leontodon hispidus)。タンポポに似ているが、この属の花は日本には分布していない。 タンポポ属のセイヨウタンポポは…

やがて平らな草地、プランプラ(Planpraz)が見えてくる。プランプラ2000というレストランがあり、パラグライダーを楽しむ人もたくさんいて、その先にロープウェイの駅がある。 プランプラの駅に着いたらレストランの左の道を進み、ブレヴァンから下ってき…

ブレヴァン(2525m)から北北東を眺めると、エギーユ・ルージュの山並みが重なって見える。遠くに高く見えるのがプス針峰(Pouce 2874m)で、その右がグリエレ針峰(Gliere 2852m)である。 その間の雪の手前の黒い山がシャルラノン峰(Charl…

モン・ブラン山群はモン・ブランからアルジャンティエール針峰(3902m)まで北東に延びていて、アルヴ川もシャモニからアルジャンティエールまで北東に遡上している。 エギーユ・ルージュもブレヴァンからシャモニ谷に平行に北東に延びている。ブレヴァ…

ブレヴァンの南にアルプス最高峰のモン・ブラン(4810m)が聳え、左(北)にモン・モディ(Mt Maudit 4465m)と右(西)にドーム・デュ・グーテ(Dome du Gouter 4304m)を従えて、大きな白銀の山塊をなしている。 写真ではこの三山をアップ…

小さいリンドウのゲンティアナ(エンチアン)の仲間で白いものはない。ほとんどの花が花びらは5枚で、4枚のはカンペストゥリスしかないので、これはカンペストゥリス(Gentiana campestris)の白花といえる。 ここブレヴァンのロープウェイ駅周辺に多く、普…

プランプラに着く前にブレヴァン(Brevent 2525m)へ向かうロープウェイの架線が見える。行き先のブレヴァンを見上げると、標高差200mはあろうという大絶壁の上にあることがわかる。 そこへの途中で野生のヤギかカモシカでも見つかればいいのだが。…

モン・ブラン山群の展望台ブレヴァン(2525m)へ上るには、シャモニの中心から西へ10分ほど歩き、まずゴンドラで中継地プランプラ(Planpraz 1999m)へ上る。 ゴンドラに乗ると、モン・ブランから流れ落ちるボソン氷河がシャモニの町に迫ってい…

今日はエギーユ・ルージュ(Aiguilles Rouges=赤い針峰群)を一日ハイキングする。写真の左下のシャモニからロープウェイで写真の左上のブレヴァン(2525m)に上り、そこからモン・ブランを見る。 その後、中継地のプランプラ(1999m)から中央少し…

モン・ブラン観光の中継地であるプラン・ド・レギーユ(2310m)からモンタンヴェール(1909m)までのハイキングは3時間弱かかる。 プラン・ド・レギーユで少しでもぶらぶら散策したい場合は、近くのラック・ブルー(青い湖2299m)がいいだろ…

後ろを振り返ると、グラン・モンテの尾根にあるM字峰とその左のドリュ(Dru 3754m)との間に、ヴェルテ針峰(Aig Verte 4121m)が顔を出している。ドリュがヴェルテ針峰群の一つであることがようやくわかる。 彼方にはシャルドネ(Chardonnat 3…

グラン・モンテ、ブレティーレ、プラン(3673m)とシャモニ針峰群の裾を横切ってきたが、ようやくエギーユ・デュ・ミディの下まで来ると、目的地のプラン・ド・レギーユ(Plan de l'Aiguille 2317m)のロープウェイ駅が間近となる。 ちょうどシャ…

黄色いレオントドン・ヘルベティクスの花に止まっているのは、コヒョウモン属のヒョウモンチョウ。ヨーロッパから朝鮮半島まで分布し、日本では中部地方以北の山地に生息するが地域は限定されている。 右上の黄色い花は、キンポウゲ属のラヌンクルス・アクリ…

道の脇にある大きな岩に登ってみたり、雪解け水がほとばしる小川を横切ったりしながらなおも上っていく。 後ろを振り返ると、ブレチエーレ及びグラン・モンテの左にグラン・モンテの尾根にあるM字峰(Aig. de l'M 2867m)が見えてきた。ここから見ると…

左にシャモニ針峰群をにらみつつ、前方のプラン・ド・レギーユまで上り下りしながら進むと、すれ違う人が多くなる。 この青い花はカンパヌラ・ロトゥンディフォリア(Campanura rotundifolia)。最も普通のシェウキツェリは道のいたるところに生えているが、こ…

グレポンの尾根を回りこんで下りきると、エギーユ・デュ・ミディの左にシャモニ針峰群がその全容を現す。左からグラン・モンテ(Grds. Charmoz 3445m)、ブレチエール(Blaitiere 3522m)、プラン(Plan 3673m)、エギーユ・デュ・ミディ(Ai…

次に現れてくるのは、モン・ブランの展望台になっているエギーユ・デュ・ミディ(3842m)で、シャモニ針峰群の起点となっている。 モン・ブランはエギーユ・デュ・ミディの陰になって見えない。右下の台地に目的地であるプラン・ド・レギーユ(2310…

翌日歩く予定の、エギーユ・ルージュ(赤い針峰群)の山並みを確認しながら、岩のごろごろした尾根を左に旋回していくと、やがてモン・ブラン山群が見えてくる。 まずはじめには、モン・ブラン(4808m)の右(西)にあるドーム・デュ・グーテ(4304…

シグナルから先の方には、シャモニの町を挟んで谷向かいにエギーユ・ルージュ(赤い針峰群)の山並みが見えている。ロープウェイで上れる一番南(左)のブレヴァン(2525m)から中央のグリエレ峰(2852m)をへて北に伸びる山塊は、雪がないのでエギ…

キンポウゲ属の黄色いラヌンクルス・ビラルシやフキのような大きな葉を持ち赤い房状の花を咲かせるアデノスティレス・アリアリアエ、青紫色のフィテウマ・ヘミスファエリクムなどの花畑の中をなおも上っていく。 だんだん岩が多くなり、下にグランドホテルが…

モン・ブラン(4808m)から東(左)へ尖塔のようなダン・デュ・ジェアン(Dent du Geant 4013m)を越え、グランド・ジョラス(Grandes Jorasses 4208m)に続く山稜が、フランスアルプスの中心をなしている。そのダン・デュ・ジェアンの尖塔が…

エギーユ・デュ・ミディの展望台からモン・ブランを見た後に、中継点のプラン・ド・レギーユに戻り、そこからモンタンヴェールまで下っていくのが普通のコースである。 この逆コースだと、グラン・モンテの尾根を乗り越えるまで急な上りが続く。東のドリュ針…

有名なモン・ブランの展望台エギーユ・デュ・ミディ(3842m)から北へ延びているのがシャモニ針峰群(Aiguilles de Chamonix)で、その最後に位置する山がこのグラン・モンテ(Grds. Charmoz 3445m) とその奥にあるグレポン(Grepon 3482m)だ…

朝日が当たり輝き始めた、正面奥の屏風のような白い山がグランド・ジョラス((Grandes Jorasses 4208m)。左の切り立った壁が、アイガー、マッターホルンとともに有名なアルプス三大北壁の一つ、グランド・ジョラスの北壁である。 この北壁の中央稜は1…

翌朝早く、ホテルの窓から南の駅の方を眺めると、グレポン峰(Aig.du Grepon 3482m)の黒い姿が見え、そのすそにメール・ド・グラス氷河が見えた。 氷河の正面の黒い山はタキュ峰(Tacul 3444m)で、その背後にグランド・ジョラス(4208m)が…

モン・ブランやシャモニ針峰群の山々からシャモニの町を挟んで向かいの北西の山並みを、エギーユ・ルージュ=赤い針峰群と呼ぶ。 二日後に歩く予定のその山並みは、モンタンヴェールからも全体が眺められる。一番西のブレヴァン(2525m)の辺りに陽が沈…

グランドホテルの2階の半分以上の部屋に、100年以上前の開業当時の道具類や写真などの資料がたくさん展示されている。昔の波立つ氷河の様子を描いた絵も何点かある。 これは新旧氷河の比較写真であり、左が1860年の様子、右が2003年の様子で、氷…

ホテルの裏手の散策コースには、オリエンテーションテーブルがあったり、アルプスやモンタンヴェールの自然についての表示が随所にある。 この赤紫色の花は、ハクサンチドリ属のダクティロリザ・マクラタ(Dactylorhiza maculata)。日本を含む東北アジアに分…

グランドホテルの裏手にある、アルプスの動物展示館には大きな角をした野ヒツジや、野ヤギ、ノロジカ、カモシカ、イノシシ、テン、マーモット、野ウサギなどの剥製が、つがいや親子でくつろぐ格好でたくさん並べられている。 この写真の左にいるのはアルプス…

モンタンヴェールにはアイスグロッテのほかにもクリスタルギャラリーやアルプスの動物館などの見所がある。 グランドホテルの裏手には散策コースがあるので、時間があれば山や花を見ながら散歩するとよい。 この花は、キケルビータ・アルピナ(Cicerbita alpi…