半坪ビオトープの日記

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

この週末に友と連れ立って熱海のMOA美術館に行った。熱海駅前からバスに乗って急坂を上り詰めた処にある美術館には、尾形光琳の「紅白梅図屏風」や野々村仁清の「色絵藤花文茶壺」、手鑑「翰墨城」の国宝3点、重要文化財65点を含む日本美術の名品たる絵画…

あとは昼食を済ませて帰るだけと思ったが、少し時間があったので天女山(1528m)から天の河原(1620m)まで15分ばかりハイキングした。八ヶ岳の権現岳(2715m)への登山道の一部だが、展望もきかず花も少なかった。トウゴクミツバツツジもまだつぼみが膨…

野辺山駅近くの小海線を横切る北側に「JR鉄道最高地点」の標識がある。その右の赤い鳥居は鉄道神社のものであり、SLの車輪とレールが祀られている。 踏切の南側には石碑が建っていた。標高1,375mが線路の最高地点で、標高1,345mの野辺山駅は駅の最高地点だ…

翌朝も八ヶ岳の勇姿をもう一度見たくて獅子岩まで出かけた。獅子岩と野辺山駅との間に、国立天文台・野辺山宇宙電波観測所がある。 可視光を観測するハッブル宇宙望遠鏡と違って、電波によって宇宙の様子を観測するのが電波望遠鏡である。 「ミリ波」という…

飯盛山から下る道端で、コウゾリナ(Picris hieracioides var. glabrescens)を見かけた。コウゾリナにもいくつかの種類があるが、最も普通の種と思われる。 こちらのツツジの花は、葉に先立って花が咲いているのでミツバツツジ(Rhododendron dilatatum)で…

平沢山から飯盛山へ向かう下りは急坂で滑りやすい。雨上がりだと難儀すると思われ、一般コースが平沢山を迂回する理由が分かった。 飯盛山への尾根道に合流すると視界が開けて心地よい。道端に朱色のクサボケ(Chaenomeles japonica)が咲いていた。関東以西…

あちこちに咲いているタチツボスミレ(Viola grypoceras)の蜜を吸っている蝶は、ヒメギフチョウ(Luehdorfia puziloi)である。日本特産種のギフチョウの類縁種で、一部を除き棲み分けしていて八ヶ岳南麓辺りが南限といわれ、アムールや朝鮮半島にも生息し…

週末に八ヶ岳南麓の清里・飯盛山をハイキングしてきた。山寺・松島・仙台の旅を中断して、清里・飯盛山の報告を先にしておく。 天気はよかったのだが、中央道が事故の渋滞で倍以上の時間がかかり、歩き始めたのは午後になってしまった。 八ヶ岳周辺には10…

立谷川を挟んで山寺の向いの山里に山寺芭蕉記念館がある。芭蕉が山寺を訪れてから300年目の平成元年に建てられた。 常設展示として芭蕉の真蹟や関連資料で芭蕉の生涯をたどるとしている。「はるもやゝ」発句画賛(芭蕉筆、森川許六画)、「世にふるも」句文…

開山堂から下りる時にも性相院、金乗院、中性院と山内支院など山寺の建物の多くの配置が確認できる。 さらに下を見下ろすと、黒い仁王門、無住の観明院、見上げると遥か右上に釈迦堂が認められる。 後は下る一方だが、道端に日本中の山野に自生するエンレイ…

中性院から階段を上って西に歩くと華蔵院の手前に岩窟にすっぽりと納められた三重小塔がある。十穀静允の作で静運が寄進、永正16年(1519)との銘がある。高さ2.4mほどの柿葺きの木造小塔で、全国最小であり、国の重文に指定されている。 その先の華蔵院…

中性院は、本尊として阿弥陀如来を安置している。背後の岩窟に新庄藩戸沢候代々の墓碑がある。 明治初頭、不動院・中之院を合併吸収したという。 中性院の向かいに何の説明板もない小さな小屋があるが、これは最上義光(もがみよしあき)の霊屋(おたまや)…

弥陀洞を過ぎると左手上に仁王門が見えてくる。仁王門は参道の中腹にある入母屋の単層門で、周囲の景観と一体化し山寺の象徴的な景観の一つとなっている。 嘉永元年(1848)に第65世・情田和尚により再建された、けやき材の優美な門で、左右に安置された仁王…

山門から参道を進むと、立ち並ぶ樹林によって薄暗くなり、道の脇には苔むした奇岩怪石がごろごろと現れてくる。少し上がると姥堂がある。この堂の本尊は奪衣婆の石像である。 ここから下は地獄、ここから上が極楽という浄土口で、そばの岩清水で心身を清め新…

「おくのほそ道」の山寺では、「麓の坊に宿かり置て山上の堂にのぼる。岩に巌を重て山とし松柏年旧、土石老て苔滑に、岩上の院々扉を閉て物の音きこえず。岸をめぐり岩を這て仏閣を拝し、佳景寂寞として心すみ行くのみおぼゆ。閑さや巌にしみ入蝉の聲」とな…

松尾芭蕉は元禄2年(1689)「奥の細道」の途上、山寺を訪れた。 当初の予定にはなかったが、尾花沢で人々に勧められ急遽行程を変更したという。 曽良の日記によると当初「山寺や岩にしみつく蝉の聲」と詠んでいたが、5年後の「おくのほそ道」で推敲の上完…

東北の霊場山寺は愛称で、正式には天台宗の宝珠山阿所川院立石寺(あそがわいんりっしゃくじ)という。貞観2年(860)清和天皇の勅命を受けて、比叡山天台宗の高僧慈覚大師(円仁)により開山されたとされ、東北屈指の天台教学の大道場となった。奥の細道で…

ゴールデンウィーク前半に山寺と松島、仙台に出かけた。朝早く東京を出て高速を急いでも山寺に着くのは昼になる。まずは腹ごしらえで、そばにした。 「滝不動生蕎麦」でおすすめの「寒ざらしそば」の天ざるは、コゴミの天ぷらやミズとワラビの漬け物もあり、…

つつじ苑の右には乙女稲荷神社があり、入口が3ヶ所あってそれぞれに鳥居がある。これは根津神社の西門に近い中央の鳥居である。 つつじ苑に沿って続く参道が一番長く、千本鳥居というほど多くの奉納された朱の鳥居が立ち並ぶ。 池を見下ろす舞台造りの社殿…

根津神社つつじ苑のつつじは、早咲きから遅咲きまで各種揃っていて、長期間つつじを楽しむことができる。 しかし今はもうつつじまつりも終わりで、遅咲きも咲き終わっているものが多い。 この花は、「小城の踊り唐子」という、小振りのくるめつつじの園芸品…

つつじ苑は、徳川綱重が庭につつじを植えたことに始まり、7000坪の神苑は世につつじヶ岡と呼ばれる府内の名勝だった。 現在は約2000坪の苑内に、約50種3000株が咲き乱れる。 入口脇に大きな石が積み重ねてある徳川家宣胞衣塚がある。この境内…

総漆塗りの権現造社殿は、江戸神社建築として最大規模を誇る。権現造りとは、日光東照宮を代表とする関東地方に多く見られるもので、社殿を拝殿・幣殿・本殿の順にエの字型に一体的に配置した様式である。社殿の回りを唐門と透かし塀で囲み、その前に格調高…

一昨日、友人と連れ立って根津神社のつつじまつりに出かけた。 根津神社は、日本武尊が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社で、東京十社の一つに数えられている。文明年間(1469~87)には、江戸城を築城した武将として有名な太田道灌が社殿を奉建している…

先日、ココナツミルクが余っていたので、鶏肉のココナツミルク煮込みを作った。 4人分の材料として、鶏肉(骨付ぶつ切り)もも4本分、ココナツミルク200CC、トマト2分の1個、にんじん・たまねぎ・セロリ・パセリ・にんにくほか調味料 ①鶏ももぶつ切りに…

セロリの葉があったので、豚肩ロースのハーブ焼きに挑戦した。 4人分の材料として、豚肩ロースブロック600g、セロリの葉1本分、ローズマリー1本、タイム・バジル・ディル・ローリエの乾燥ハーブ類を用意する。 ①肩ロース肉の全面にフォークで穴をあけ、塩…

今までもカレーやシチューなど簡単なものは作っていたが、これからは新しい料理に取り組みたいと思い、先日まず最初に「スズキのポアレ風」に挑んでみた。 4人前の材料は、スズキ4切、アスパラ4本、エリンギ2本、ニンニク2カケ、プチトマト8ケを用意す…

この「墨堤植桜之碑」は、明治16年、成島柳北たちが墨堤に千本余りの桜を植えたのを記念して明治20年に建てられた。 墨堤の桜は4代将軍家綱が植えさせたのが最初で、8代将軍吉宗が100株を植えて、その後、幕末までに地元の人々や有志により植え増し…

弘福寺のすぐ北に天台宗の宝樹山遍照院長命寺がある。創建年代は不詳だが、古くは宝寿山常泉寺と号していたという。寛永年間に三代将軍家光が鷹狩りを行った際、急に病を催し、ここで休憩をとり、境内の井戸水で薬を服用したところ、たちまち快癒したので、…