半坪ビオトープの日記

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

桜の名所で名高い弘前公園の真ん中に弘前城がある。東に土淵川、西に岩木川が流れ、3重の堀を巡らす平山城である。 別名は鷹岡城、あるいは高岡城という。天守、3棟の櫓、5棟の櫓門が現存する。三の丸追手門、二の丸辰巳櫓・南門・東門、本丸などが重文で…

夏休み旅行は青森県に行き、まず、桜の名所で名高い弘前市に向かった。滅多に来られない青森県なのだから郷土料理とも思ったが、それはこれからいくらでも食べられるからと、最初の食事は弘前市が観光の目玉にしているフランス料理にした。人口比にすれば日…

東北に旅行したが、ずっと天気が悪く、残念ながら岩木山と八甲田のハイキングはいずれも中止した。 さて、先日近所で見かけた花を紹介する。普通のフジの花は下垂するが、上に向かって紫色の総状花序で咲くこの花は、ナツフジ属のムラサキナツフジ(Milletti…

この花は、真夏になるとよく見かけるルドベキア・ヒルタ(Rudbeckia hirta) の園芸品種’トト・ゴールド’である。 ルドベキア・ヒルタは、北アメリカ原産の耐寒性ある1・2年草で、北アメリカでは一般に「コーンフラワー」と呼ばれている。 別名は、アラゲハ…

花弁が下に垂れるこの花は、エキナケア・プルプレア(Echinacea purpurea) という。属名は、ギリシア語 echinos(ハリネズミ)に由来し、花床についている鋭く尖る鱗片の形にちなむ。北アメリカのオハイオ州からジョージア州にかけて自生する多年草で、高さ…

モナルダ属の花は、北アメリカからメキシコにかけて10種以上知られている。一年草または多年草で、茎の断面は四角形。葉は対生し、全縁が多い。耐寒性が強く、丈夫で育てやすい。この濃ピンクや白い花は、モナルダ・ディディマ(Monarda didyma) という。 …

先輩の墓参りは外房線東浪見(とらみ)駅の近くの遍照寺である。東浪見駅は上総一ノ宮の隣駅だが無人駅で、あたりは閑散としている。 野菜の行商の帰りだろうか、大きな荷物を担いだ農婦らしき人も一緒に下車した。 伝承によると遍照寺は、仁寿2年(852)に…

安房白浜温泉は野島崎周辺に点在するホテルにより泉質や温度も違うが、源泉といっても17度から23度ですべて加温されている。 野島崎からホテルに向かって海岸沿いを歩くと、赤いアロエの花が満開だった。この花は、アロエ・ノビリス(不夜城、Aloe nobil…

野島崎灯台の近くに白浜海洋美術館がある。 船首飾り、万祝、捕鯨絵巻、民画、釣具など、海洋民族の生活にちなんだ資料が展示されている。 房総半島発祥の大漁半纏、万祝(まいわい)は漁師の晴れ着であり、江戸時代の船主や網元が大漁祝いの引き出物として…

野島崎灯台へ向かう道の左側に厳島神社に通じる階段があり、鳥居が見える。 階段を上りきると松の木などで囲まれた参道があり、その奥に厳島神社の社殿がある。 海の神様を祀った厳島神社は1776年の創建で、野島崎灯台のできる以前からあった。 もともとここ…

野島崎灯台は白色八角形のレンガ造灯台で、投下までの高さが約30mある。灯台の隣にある灯台資料館(きらりん館)では、灯台関係資料がいろいろと展示されている。 野島崎灯台は、慶応2年(1866) 、英・米・仏・蘭の四カ国条約(江戸条約)によって建設を…

先日、先輩の墓参りを兼ねて房総に出かけた。房総半島最南端の野島崎に立つ野島崎灯台は、観音崎灯台に続いて1870年に、日本の洋式灯台では2番目に初点灯した。 最初の灯台は大正12年の関東大震災で倒壊し、現在のは大正14年に再建されたもの。第2次世…

季節がよければ青梅丘陵ハイキングコースを歩いたり、塩船観音寺を見ながら霞丘陵ハイキングコースで岩蔵温泉まで歩くこともできるのだが、天気がよすぎて暑すぎるのでバスで岩蔵温泉に向かった。岩蔵温泉は、江戸時代に編まれた「新編武蔵風土記稿」に温泉…

月初めに、町おこしのテーマとして昭和レトロタウンをうたう青梅駅周辺を散策した。改札口にはバカボンのパパが逆立ちで迎えてくれる。 青梅宿銀幕街道とも呼ぶ旧青梅街道沿いには、名作クラシック映画の看板があちこちに立ち並んでいる。 シネマチックロー…

ユウゼンギク(友禅菊、Aster novi-belgii)の名で出回っているこの花は、北アメリカ原産の宿根性アスターで、園芸品種が非常に多い。 草丈は20cm以上で1mになるものもあるが、多くは50cm以下の品種が多い。 別名は、英名のニューヨークアスター(New Y…

この風変わりな花は、ヘーベ属の園芸品種で’エトリック・シェパード’(Hebe 'Ettrick Shepherd') という。高さは90cmほどになり、花期は6〜7月。 ゴマノハグサ科ヘーベ属の花は、オーストラリア、ニュージーランド、南アメリカなどに75種ほど分布する…

以前にも取り上げたことのあるこのカヤツリグサは、イヌノハナヒゲ属のシラサギカヤツリ(Rhynchospora colorata) という。 北アメリカ南東部原産の湿地性植物で、花期は5〜10月である。水鉢植えにするととりわけ涼しげである。 白色の葉状総苞を白鷺が飛…

セネキオ属のシロタエギクに似たシルバーリーフに、黄色いアザミのような花を咲かせているのは、ケンタウレア・キャンディディッシマ(Centaurea candidissima) の’マジックシルバー’(Magic silver) という園芸品種である。 ケンタウレア属の和名はヤグルマ…

梅雨時の花、アジサイには数えきれないほど園芸品種があるが、カシワバアジサイ(Hydrangea quercifolia)にもいくつかの品種がある。 カシワバアジサイは、北アメリカ東南部原産の低木で、高さは1〜2mになる。葉は大きく、通常浅く5裂する。装飾花は白色…

エノテラ’アフリカン・サン’という名で出回っているこの花は、アカバナ科オエノテラ(マツヨイグサ)属のペレンニス(Oenothera perennis)という。 北アメリカ東部原産の多年草で、匍匐性なので花壇やハンギングに向いている。 マツヨイグサの仲間で繁殖力…

ベニジオ・アークトティス(× Venidio-Arctotis) の名で出回っているこの花は、いずれも南アフリカ原産のウェニディウム(Venidium)属とアルクトティス(Arctotis)属との属間交配で作られた園芸植物である。ハーレクイン、アルクトチスなどとも呼ばれる。 …

白くて長い雄しべが放射状に多数飛び出ているこの花は、フトモモ科ギンバイカ属のギンバイカ(銀梅花、Myrtus communis) という。 地中海沿岸から南西ヨーロッパ原産の常緑性低木で、高さは2mほどになる。池袋近くの自由学園の庭で見かけた。 花期は5〜7…

花径が約2cmほどしかない極小輪のニチニチソウ(Catharanthus roseus) は、’フェアリースター’という園芸品種で、最近よく出回っている。 中心の白色が丸い紅色種は、チェリーレッドという。 こちらのやや青みがある桃色の花は、アザレアピンクという。 中…

ムスクマロウ(musk mallow) の英名で出回っているこの花は、ゼニアオイ属のジャコウアオイ(Malva moschata) という。ヨーロッパ中・南部原産の多年草で、花径4cmほどの花を7〜8月頃咲かせる。 麝香に似た香りがするためジャコウアオイという和名になっ…

早くも7月になったが、6月中に近所で見かけた花をいくつか取り上げておく。 この深紅の花は、スカビオサ属(マツムシソウ属)のセイヨウマツムシソウ(Scabiosa atropurpurea) で、一般にスカビオサと呼ばれる。 ヨーロッパ西部原産の一・二年草だが、暑さ…

中之坊の庭園「香藕園(こうぐうえん)」は、古くから大和三名園(竹林院、慈光院と)と賞される池泉回遊式兼鑑賞式庭園で、史跡、名勝の指定を受けている。鎌倉時代に起源を持ち、桃山時代に完成し、江戸初期に改修された。心字池に亀島などの出島が配され…

当麻寺には平安時代に四十余房、江戸時代にも三十一房の僧坊があったと記録されるが、中之坊は筆頭寺院として最も古い由緒と高い寺格を持つ。 右に本堂があり、こけら葺きの書院の向こうには、東塔が見える。書院と塔のあいだに庭園がある。 当麻寺が開創さ…