半坪ビオトープの日記

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

冬に小さな花をたくさん咲かせるこの花は、エリカ・ダーレンシス(Erica ×darleyensis) という。ヨーロッパ原産のエリカ・カルネア(E. carnea) とエリカ・エリゲナ(E. erigena) との交雑種で、樹高は低い。 1890年代にイギリスのダービーシャー州ダー…

小さな黄色花が集まって可憐に咲いているこの花は、サクラソウ科のディオニシア・アレチオイデス(Dionysia aretioides)という。園芸品種として”レモンアリエッタ”の名で流通している。ディオニシア属の花は、中近東に40種ほど知られ、耐寒性は強いが高温…

「元弘青石塔婆所在趾」のすぐ奥に、ハランやツバキに囲まれた小高い塚があり、将軍塚の碑が立っている。 古い古墳であったとも考えられているこの塚の上で、元弘3年5月12日、久米川の戦いにおいて、新田義貞が指揮を執ったといわれている。 現在では雑…

八国山は、コナラやクヌギ、エゴノキ、リョウブ、ヤマザクラなどの雑木林となっていて、下草にはクマザサが群生している。野鳥や昆虫も多そうだ。 階段状の上り坂の尾根道を数分歩いていくと、やがて平らになり、右手に「元弘青石塔婆所在趾」の碑が見えてく…

八国山(89.4m)は、甲斐や相模など武蔵周辺の八つの国の山が見えるということからその名がついた。八国山緑地は狭山丘陵の東端に位置し、西の入り口は西武園駅の近くで、尾根道を久米川古戦場跡の東端まで縦走しても2kmほどしかない。細長い緑地には麓か…

狭山丘陵の東端にあたる八国山の東の麓の付近一帯は、久米川宿と呼ばれ、鎌倉時代には上野国と鎌倉を結ぶ鎌倉街道上(かみ)の道の主要な宿場であった。 また元弘3(1333)年、新田義貞が鎌倉攻めの際に鎌倉幕府軍と合戦した戦場であった。5月8日に上州生…

板碑保存館の1階には、八国山の北側、所沢市山口で明治末期に発見された、約1200年前の獣脚付蔵骨器が展示されている。 2階にはたくさんの板碑が展示されているが、なかでも国の重要文化財に指定されている、元弘の板碑が特別扱いになっている。本物だがガ…

臨済宗大徳寺派の福寿山徳蔵寺は、1616年(元和2)に璧英宗趙禅師による中興開山と伝えられているが、詳細は不明である。 国の重要文化財である元弘の板碑をはじめとして多数の板碑や多くの考古・民俗資料を収集し「ちらかし寺」と呼ばれてきた。 校倉…

ふるさと歴史館の生活をテーマにした展示室では、「なつかしい暮らしと道具たち」の企画展を開催していた。特に昭和時代の家電製品の変遷は、生き証人としての我々の生活史そのものとして感慨深く見学した。 常設展示室にはほかにも国宝「正福寺地蔵堂」の模…

東村山ふるさと歴史館は、古代の「東山道」、中世の「鎌倉街道」を軸に特徴ある歴史を持つ、東村山市の文化財や歴史資料を展示している。 メインの常設展示室では、縄文時代の下宅部遺跡や中世資料から、戦前・戦後の東村山駅や鉄道あるいは人々の暮らしの様…

東村山市の八坂神社といえば、武蔵野牛頭天王とも呼ばれる立派な社殿を持つ府中街道沿いの八坂神社が有名だが、元々は正福寺の守護神として祀られていたものが栄町(八坂駅の北)に遷されたものである。ここ正福寺の隣に残っているみすぼらしい八坂神社は、…

室町時代の応永14年(1407)建立とされる地蔵堂は、禅宗様仏殿の代表作の一つで国宝に指定されている。都内唯一と永年いっていたが、2009年に旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)が国宝建造物に指定されている。 禅宗様(唐様)とは、鎌倉時代の初期に禅宗と…

トトロの里で有名な八国山を背にして建つ正福寺は、臨済宗建長寺派の禅宗寺院で、山号は金剛山という。鎌倉時代中期に創建されたと伝えられ、開基は北條時頼説と北條時宗説がある。その山門は、元禄14(1701) 年建立の四脚門で切妻、昭和48年の改修で茅…

昨日、小雪のぱらつく中、東村山市の八国山周辺を史跡巡りで歩いた。ここは天台宗の恵日山大善院、通称は野口不動尊という。 創立は未詳の八王子市高月町の円通寺の塔頭(脇寺)であったが、明治32年慈善和尚により東村山に移り、以後「野口のお不動さま」…

フェリシア・エキナータの名で出回っているこの花は、ルリヒナギク(フェリキア)属のエキナータ(Felicia echinata) という。 南アフリカ南部の海岸に分布する常緑亜低木で、茎は固く、基部にはトゲがある。草丈は60cmほど。光沢のある葉は、無柄で密に…

斑入りエニシダ・パピーの名で出回っているこの花は、エニシダ (Cytisus) 属ではなくコロニラ属のバレンチナ・バリエガタ(Coronilla valentina cv. variegata) という園芸品種である。 コロニラという属名は、ラテン語 corona(王冠)の縮小形に由来し、本…

スキミア・マジックマルロー(Magic Marlot) の名で出回っているこの花は、日本を中心として分布するミカン科ミヤマシキミ属のミヤマシキミ(Skimmia japonica) の園芸品種である。 ヨーロッパを中心にルベラなど品種改良が盛んで、この花はオランダで改良さ…

まだまだ寒さが厳しい日が続くが、花屋の店先では春の花がせっせと売り出されている。ジュリアンやティタティタなどなじみ深いものが多いが、目新しいものもある。 ハクサンイチゲに似たこの花は、アネモネ・パルマータ(Anemone palmata) という。 ヨーロッ…

先日、「チューボーですよ」で紹介された池袋の洋食屋「UCHOUTEN」に出向いてみた。地下鉄の東池袋駅から都電の雑司ヶ谷駅へ向かう、普段通ることのない不便な所なのだが混んでいて、すぐにハンバーグは売り切れになるという。 ロールキャベツの美味しい店と…

池袋西口に派手に飾られたトルコ料理の店がある。トルコ語で「海」を意味する「DENIZ」デニズという名である。 入口の左にはドネルケバブ(回転焼き肉)コーナーがあり、夜には食欲をそそるにおいが立ち込めるはずだ。 入口の右には大きな看板に数々のトルコ…

ガッタイオーラ・ドルチ自慢のズコットは、イタリアの中世の修道院で作られてきた冷やして食べるケーキで、形が聖職者の帽子、ズケットに似るためにこの名がついた。 ルネッサンスの時代、メディチ家の晩餐会の際に、お抱え建築家で万能の天才と言われたブオ…

家のすぐ近くの目立たない路地に風変わりな店があり、いつも気になっていた。小さなイタリアン・デザート・バー「ガッタイオーラ・ドルチ」(Gattaiola dolci) という。 Gattaiola とは、猫の出入り口、dolci とは、お菓子を意味する。玄関のドアも屈まなけ…

車道から斜め左にコースが分かれるところの右側に、スダジイの巨木がある。 多摩市指定の天然記念物で目通り幹囲3.6m、高さ16m、枝張り11mで、見事に半球状に広がっている。 多摩丘陵に広がる樹林はコナラやクヌギなどの雑木林が中心だが、寺社の…

西へ向かう西順路という道標に従って石段を降りきると、右手に炭焼き窯がある。見た目は伝統的な様子だが、現代的な技術で製作され性能がよいそうだ。 炭焼き窯の手前に紅梅の木が数本植えられていて、ちょうど花を咲かせていた。 炭焼き窯の前の道を先へと…