半坪ビオトープの日記

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

週末に、毎年恒例の夏合宿で館山郊外の外房、相浜の民宿に泊った。安房国一宮の安房神社の近くの漁村で、安房・房総の開拓者、阿波忌部氏が上陸した布良の隣である。右端が相浜でその奥に布良がある。 安房国二宮の洲宮神社近くから安房神社の森を眺めると、…

サマーブーケという名で出回っている、マンデビラに似たこの花は、オドンタデニア・マクランタ(Odontadenia macrantha) という。 属名は、ギリシア語 odontos(歯)と aden(腺)に由来し、鋸歯状の腺体が雌しべの基部を囲んでいることにちなむ。 中南米原…

キツネノカミソリに似たこの花もヒガンバナと同じリコリス属で、スプレンゲリ(Lycoris sprengeri) という。 中国雲南省原産で、和名はムラサキキツネノカミソリという。 早春に線形の葉を出し、夏には枯れる。8〜9月にかけて花茎を伸ばし、散形花序に桃色…

目白の森のトンボ池のあるトンボ広場には、クスノキの根を利用したオブジェが置かれている。 その脇の岩の陰には、キツネノカミソリ(Licoris sanguinea) が咲いていた。本州、四国、九州、朝鮮半島の山野に自生する多年草。 リコリス属の和名がヒガンバナ属…

近所に目白の森がある。園内にはスダジイ、クスノキやムクロジなどの大木が生い茂っていて、カラスアゲハやアオスジアゲハ、コミスジなどの蝶も見かけられる。 もとは大きな屋敷林だったところを区が買い取り公園として整備したという。鳥の観察が盛んで、今…

この布地でできたような風変わりな花は、ガガイモ科スタペリア・グランディフロラ(Stapelia grandiflora) という。属名は、オランダの医師シュタペルの名にちなむ。英名は、starfish flower という。 南アフリカのケープ、トランスバール州原産の多肉植物で…

永康街での買い物にまだ時間があったので近くの中正紀念堂を見学した。かつて台湾を治めた中国国民党政府の故蒋介石総統を記念して1980年に建てられ、蒋介石関連の展示物が陳列されている。これは横から見た紀念堂。 1947年に起きた二・二八事件を象…

台北旅行の最終日は、永康街で買い物する前に近くの東門外市場を見学することにしたが、あいにく休みだった。 せっかくなのでぶらぶら歩いてみたら、果物屋の店先でバナナやパイナップル、龍眼やバンレイシなどが並べられていた。左手前のバンレイシ(Annona…

翌日は故宮博物院の見学だ。3階には新石器時代から秦・漢代までの石器や青銅器などが陳列されているが、最初に清代の翡翠彫刻の傑作である翠玉白菜や東坡肉にそっくりな肉形石などの特別展示もある。 2階には隋・唐代から明・清代までの陶磁器などの工芸品…

台北で最も大きく有名な夜市は、市北部の士林夜市であるという。夕方訪れると、すでに地元の人や観光客でごった返していた。 雑貨や衣料品の店もあるが、やはり臭豆腐、香腸、麺線、米粉湯、胡椒餅など歩きながら食べられる物を売る店が見ものだ。惣菜屋の店…

孔子廟の隣にある大龍峒保安宮は、医学の神様である保生大帝を主神として祀る廟で、1805年に創建された。清朝時代には龍山寺、厳祖師廟とともに台北三大寺廟と称されていたという。 本尊の保生大帝は名を呉、諱(いみな)を夲といい、宋代10世紀に福建…

先日、台湾の台北市を訪れた。まずは台湾料理の老舗、欣葉でトコブシ料理などを食べてから街に繰り出した。 抗日戦争や共産党軍との内戦の戦死者の霊を祀る忠烈祠は、中国宮殿式の建物で、北京の故宮の太和殿を模している。 忠烈祠では、正時ごとに衛兵の交…

この風変わりな花は、ユリ科エウコミス属のアウツムナリス(Eucomis autumunalis) という。属名は、ギリシア語 eukomes(美しい髪の毛)に由来し、花序の頂部に群生する緑色の葉状の苞からつけられた。 英名は、Pineapple lily といい、日本でもパイナップル…

ビカクシダとかコウモリランとか呼ばれるこの大きな観葉植物は、ウラボシ科のプラティケリウム・ビフルカツム(Platycerium bifurcatum) という。 属名は、ギリシア語 platys(平たい)と keras(角)に由来し、葉がオオシカの広がった角に似ることにちなむ…

紫色系が多いトルコギキョウ(Eustoma grandiflorum) だが、珍しく深紅色の花を見かけた。エウストマという属名は、ギリシア語 eu(よい)と stoma(口)からなり、花冠の形にちなむ。 北アメリカのテキサス州を中心に周辺州やメキシコに自生する一年草だが…

かんかん照りの真夏に涼しげな花姿を見せているのは、ラン科ハベナリア属のサギソウ(Habenaria radiata) で、本州、四国、九州の日当たりのよい湿地に自生する日本特産種である。 属名は、ラテン語 habena(革ひも)に由来し、葯の形にちなむとも、細長く切…

半坪ビオトープでは、6年連続で産卵を確認してきたが、今年は産卵後に雪が降ったせいか孵化が確認できなかった。 ところが今回、離れビオトープで数匹のオタマジャクシを見つけ、小さな亜成体も2匹確認できた。 念のため卵を離れビオトープに少し分けてお…

ほとんどのヤマアカガエルが5cmほどの立派な体格で、なかでも1匹は6cmほどあり、1匹は4cmほどであった。 1・2年目の小さいカエルがいないのは、大きなカエルが次々と食べてしまうからではないかと思われる。 1坪に満たないビオトープで餌にな…

餌を一切与えない放し飼いの一坪弱のビオトープでは、ヤマアカガエルが生きていくために必要な生活圏としては狭すぎて、1匹か2匹がやっと生き延びられると考えるのが相当と思われる。 今まで一度に確認できたカエルは最大5匹だったので、5匹は捕まえたい…

先日、引越をしたので、名残惜しいがヤマアカガエルは承諾を得て知り合いの池に放した。 いくつもの小さな池を総ざらいしてすべてのカエルを捕まえた。勢揃いするのは最初で最後なので、これから半坪ビオトープで生まれ育ったヤマアカガエルを順次取り上げて…

聖武天皇が仏教により国を平和に治めようと願い、東大寺の創建と大仏の鋳造を発願し、日本各地に国分寺を建立したのが天平13年、信濃国には上田に置かれた。 平将門の承平天慶の乱で焼失、現在は創建当時より北方にに移されたという。この本堂(薬師堂)の…

青木村には温泉マニアによく知られた田沢温泉がある。開湯が飛鳥時代末期の役の行者ともいわれる古い温泉で、子宝の湯としても有名である。 共同浴場の有乳湯(うちゆ)の魅力は、入った直後に身体中につく細かな気泡であり、拭ってもまたすぐに気泡に包まれ…

塩田平の北には松本街道が青木村を通っている。その青木村に大法寺という天台宗の古寺がある。寺の言い伝えでは、昔は大宝寺と呼ばれ、大宝年間(701-704)に藤原鎌足の子の定恵によって造られたという。 確かな証拠はないそうだが、京都から延びる東山道が…

この生島足島神社は、諏訪大社と並んで平安時代の延喜式に「大社」と記されている格式ある名高い神社である。この鳥居は西鳥居である。 生島神、足島神は日本国土生成の御霊で、ご神体は本殿奥深くの二間四方の「土間」であり、天皇が皇居でいつも拝んでいる…

龍光院と中禅寺の間に深い森に包まれた塩野神社がある。見事な杉並木を抜けると、正面に屋根の付いた太鼓橋があり、渡った先に二階建ての珍しい「楼閣造り」の社殿がある。 この建物自体は江戸時代に作られたものだが、塩野神社の名は、平安時代の延喜式とい…

平安時代の弘法大師創建と伝えられるこの大寺は、真言宗の前山寺という。かつては「信州四談林」の中に数えられた経学の殿堂であり、塩田城の鬼門に位置して、その祈願寺であった。 前山寺の裏山は弘法山といい。前山寺の奥の院となっている。ここに弘法大師…