半坪ビオトープの日記

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

一般にハマカンザシと呼ばれているこの花は、イソマツ科のアルメリア・マリティマ(Armeria maritima) という。アルメリアという属名の由来には諸説あるが、古代ケルト語の「海に近い」という意味と言わわれることが多い。 中部ヨーロッパ、北アメリカ原産の…

小さなピンク色の花をたくさん咲かせているのは、アブラナ科のマルコミア・マリティマ(Malcolmia maritima) という。属名は、ロンドンの種苗商マルコムの名にちなむ。 地中海沿岸地方に分布する香りのある耐寒性一年草(越年草)で、高さは20cmほどにな…

鮮やかな黄色のこの花は、ヒガンバナ科のクリダンツス・フラグランス(Chlidanthus fragrans) という。属名はギリシア語 chlide(繊細な)と anthos(花)の意に由来し、花容にちなむとされる。 ペルー原産の球根植物で、鱗茎は約4cm。種小名のとおり、よ…

この特異な形の花は、ヤマモガシ科のグレヴィレア・ユニペリナ(Grevillea juniperina) という。属名は、イギリスの王立園芸協会の創始者で、王立協会の副会長であったグレヴィルの名にちなむ。 和名はシノブノキ属という。250種ほどが知られ、その多くは…

日本の本州以南に自生するオキナグサ(Pulsatilla cernua) は絶滅危惧種であり、園芸用にはセイヨウオキナグサ(Pulsatilla vulgaris) が出回っている。 属名は、ラテン語 pulso(打つ)に由来するといわれるが、その理由は明らかではない。オキナグサ(翁草…

チューリップには多くの園芸品種があり、ガーデンチューリップにはゲスネリアナ(Tulipa gesneriana) という学名があてられている。チューリップは16世紀にオスマン帝国からヨーロッパに伝わったので、小アジア原産ともいわれるが、原産地や野生種は明らか…

青色に反り返る星形の美しいこの花は、ムラサキ科ボラゴ属のオフィキナリス(Borago officinalis) で、通称ボリジと呼ばれる。属名は、ラテン語 borra(剛毛)に由来し、茎葉が剛毛に覆われていることにちなむ。 オフィキナリスとは薬用を意味し、和名はルリ…

4月上旬に見かけた花だが、これはクリスマスローズのステルニー(Helleborus × sternii) という園芸品種である。 アルグティフォリウス(argutifolius) とリヴィドゥス(リビダス、lividus) との交雑種で、高さは50cmほどになる。 花弁に見える萼片は、…

ひなまつりの花として日本でも古くから馴染みの深いモモ(桃、Prunus persica) のうち鑑賞用品種を一般にハナモモ(花桃)と呼ぶ。八重咲きの桃色花が普通だが、このように緋赤色の花も多い。 モモの原産地は中国とされるが、日本では弥生時代や縄文時代のモ…

カランコエの仲間は大きく二つに分かれ、十字型の花が頂部に上向きに集まって咲くブロスフェルディアナ(K. blossfeldiana) 系と、本種のようにベル型の花を下向きに咲かせるユニフローラ系がある。 この花はユニフローラのミラベル(Kalanchoe uniflora cv.…

アズマシャクナゲやキバナシャクナゲなどの日本原産のシャクナゲより一回り大きく、花色も豪勢なのがセイヨウシャクナゲ(西洋石楠花、Rhododendron ×hybridum) とよばれる品種群である。 園芸上では西洋ツツジをアザレアと呼び、西洋シャクナゲをロドデンド…

このベンケイソウ科の多肉植物は、グラプトペタルム・パラグアイエンセ(Graptopetalum paraguayense) という。メキシコ原産の常緑多年草で、園芸名はおぼろ月(朧月)という。英名は、ghost plant という。 楕円形で先が尖った匙状の多肉芽をロゼット状に整…

花期が4月〜6月と初夏の花として人気のあるルピナス(Lupinus polyphyllus hybrids) が早くも咲きだした。ルピヌスという属名は、ラテン語 lupinus(狼の)に由来し、吸肥力が非常に強い特徴を貪欲な狼にたとえたものとされる。 和名はハウチワマメ属。マ…

本州中部に自生するシデコブシ(幣辛夷、Magnolia tomentosa)は、4mに満たない低木で、12〜18弁の白花あるいは淡紅色の花をつける可憐な花である。 別名、ヒメコブシともいい、淡紅色の花はベニコブシともいわれる。花弁の外側が色濃く、蕾のときも趣…

今年もまた、近所の庭でマンサク科トサミズキ属のニオイトサミズキ(匂土佐水木、Corylopsis sinensis) が見事に咲いていた。 中国原産の落葉低木で、別名シナミズキともいう。その名の通り、花にはバニラに似た甘い香りがする。 こちらは公園などでよく見か…

釣り鐘型で濃ピンク色の鮮やかな花をたくさんつけているのは、ボローニア・ヘテロフィラ(Boronia heterophylla) という。 ヘテロフィラ(heterophylla)とはさまざまな葉のあるという意味で、細い葉がたくさんあることにちなむ。 オーストラリア原産の低木で…

今までビオトープのヤマアカガエルは同時には3匹しか確認できなかったが、今日は5匹まで確認できた。 これは最も小さい池にいた最も赤いカエルで、今までアカ2世と呼んでいたカエルだろう。 こちらは2番目の池に3匹同時に撮影できたカエルで、右下のカ…

4月になるとあちこちの垣根に赤いベニバナトキワマンサクが咲きだして目を引く。ベニバナトキワマンサク(Loropetalum chinese var. rubra)は、トキワマンサク の紅花変種で、中国原産である。 ロロペタルムという属名は、ギリシア語 loron(革ひも)と pet…

ジャノメエリカに似ているけれども花冠が少し長いこの花は、エリカ・エリゲナ(Erica erigena) という。南西ヨーロッパとアイルランド原産の低木で、高さは2〜3mに達しよく分枝する。 俗名は、エイカンという。英名は、Irish heath という。先月見かけた…

4月になって一週間経ったが、3月中に見た花をもう少し取り上げていく。近所の玄関先で見かけたこのツバキは、少し小さいが肥後椿の王冠という品種と思われる。 肥後椿とは、江戸時代に九州の肥後藩が造った六花(他に、芍薬、花菖蒲、肥後朝顔、肥後菊、肥…

前々回、ローダンセマム・ホスマリエンゼを取り上げたが、この花は同じローダンセマム属の園芸品種で、アフリカンアイズ(Rhodanthemum 'African Eyes') という。 モロッコからアルジェリアが原産の耐寒性常緑多年草で、高さは20cmになる。英名は、Moroc…

ネメシアに似てディアスシア・ピカデリーという名で出回っているこの花は、ディアスキア属のバーベラエ(Diascia barberae) の園芸品種である。属名は、ギリシア語 dis(2)と askos(袋)に由来し、花に2個の距があることにちなむ。 南アフリカのケープ地…

マーガレットに似ているこの花は、ローダンセマム・ホスマリエンゼ(Rhodanthemum hosmariense) という。モロッコやアルジェリア原産の耐寒性ある多年草。 草丈が20〜30cmと低く、花径は6cmで草丈の割に大きく見える。 花期は3〜5月。葉がシルバ…

サザンクロスやボロニア・ピンナタと似ているこの花は、コレオネマ・プルクルムの園芸品種、ピンク・ファウンテン(Coleonema pulchrum 'Pink Foun Tain') という。 南アフリカ原産で、耐寒性は強い。淡い桃色の花は5〜7月に咲くというが、3月中に早くも…