半坪ビオトープの日記

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ポリアンタもジュリアンも花の大きさはあまり変わりがなく、葉が小さくて花が目立つ方がジュリアンといえよう。小ぶりなため大きな花壇より、プランターや寄せ植えに向いている。 この花は八重咲きの一種で、「バラ咲きジュリアン」の名で出回っている。花色…

ポリアンタも小型のジュリアンも冬の寒さには強く夏の暑さには弱い。そのため、本来は多年草だが夏越しがむずかしく、一年草として扱われることが多い。 夏を上手に越えさせるためには、半日蔭の風通しのよい涼しいところで管理し水やりも控え目がよい。 ど…

数あるポリアンタの中でも風変わりな花に、’ゴールド・レイス’という品種があるのだが、その改良品種としてこの花が、近年、ポリアン・ルル・シリーズの’チョコエッジ’として出回っている。 プリムラ (Primula) という属名は、ラテン語 primus(最初の)の縮…

冬の玄関先でプランターに植えられている花には、パンジー、ビオラと並んで西洋サクラソウの仲間、いわゆるプリムラ属の花が多い。 ポリアンサスあるいはポリアンサとも呼ばれ親しまれているこの花は、プリムラ・ポリアンタ(Primula × polyantha) という交…

去年の8月に見かけたこの花は、アオイ科パボニア属のヤノネボンテンカ(矢の根梵天花、Pavonia hastata) という。別名、高砂芙蓉という。先日、伊豆洋らんパークで見た赤いインテルメディア(Pavonia intermedia) と全く趣が違うが同属である。 南アメリカ…

6月に見かけたヤグルマギクに似たこの花は、ストケシア・ラエウィス(Stokesia laevis) という。属名は、イギリスの植物学者ストークスの名にちなむ。ちなみに英名は、Stokes' aster という。和名は、ルリギクという。 アメリカのサウス・カロライナ、ジョ…

去年の6月に見かけたこの濃桃色の花は、ゴマノハグサ科クワガタソウ属のベロニカ・スピカタ(Veronica spicata) という。ヨーロッパから北アジアにかけて分布する多年草で、6〜8月に咲き、花色には青や白もある。 ヒメトラノオという名で流通しているが、…

5月に見かけた藤色の花は、ハナシノブ科ギリア・カピタタ(Gilia capitata) という。属名は、18世紀末のスペインの植物学者ギルの名にちなむ。和名は、タマザキヒメハナシノブという。 アメリカのカリフォルニアとオレゴン原産の秋播きの半耐寒性一年草で…

去年の5月に見かけたルリ色の小花が密集して美しいこの花は、ムラサキ科オオルリソウ属のシナワスレナグサ(Cynoglossum amabile) という。キノグロッスムという属名は、ギリシア語 kyon(犬)と glossa(舌)に由来し、本属のある種の葉の形にちなむ。 ワ…

去年の4月に見かけたこの風変わりな花は、コンロンカ属のヒゴロモコンロンカ(Mussaenda erythrophylla) という。コンゴ、ザイール原産の常緑低木で高さは10mにもなる。 花冠が黄色、花弁状萼片が白色のコンロンカ(崑崙花)と同属。長さが8cm前後の…

4月に見かけたこの薄赤紫色の花は、ハマジンチョウ科のエレモフィラ・ニベア(Eremophila nivea) という。オーストラリア原産の半耐寒性常緑低木で、高さは1〜2mになる。 花期は3〜6月、細い枝葉がビロードのような銀白色の毛に覆われ、やさしい色の花…

去年の4月に見かけたこの紫紅色の花は、オーブリエチア(Aubrietia) という園芸品種であるが、もとはシシリー、ギリシア、小アジアが原産のアブラナ科オーブリエタ属のデルトイデア(Aubrieta deltoidea) という。 属名は、フランスの著名な植物画家オーブ…

この花も3月下旬に見かけたが、どうみてもこれはスイスアルプスでよく見かける、ベロニカ・フルティカンス(Veronica fruticans) である。 日本に自生するクワガタソウや帰化植物のオオイヌノフグリと同属で、山野草として園芸品種が出回っていると思われる…

3月下旬に見かけたあまり見慣れぬこの白い花は、ケシ科シラユキゲシ属のシラユキゲシ(白雪芥子、Eomecon chionantha) という。エオメコンという属名は、ギリシア語 eos(朝、東)と mekon(ケシ)に由来し、その自生地とケシに似ることにちなむ。 1属1種…

2009年も前年に引き続き自宅近くで見かける花を取り上げた。とりわけ、スミレ、ユリ、カンパヌラ、クレマチス、ベゴニア、ペチュニア、インパチェンス、ペラルゴニウムなどの特集も組めて、忙しくも楽しい一年だった。 2010年も引き続き同じ方針のつ…

去年の5月に続き、小火鉢の中で水草に隠れたヤマアカガエルを数日前に見つけた。冬眠もせず疲れ切ったのか寒いのか元気がないし、腹もかなりへこんでいる。 ビオトープに戻ろうとしたのだろうが、小火鉢(高さ25cm直径30cm)に入ると出られず、水草…

洋らんパークは温室になっているので熱帯産の鳥類も多く飼われている。数種のインコやハチドリは網の中だが、放し飼いの鳥も多い。 なかでも圧巻は、このオニオオハシ(Ramphastos toco) 。キツツキ目オオハシ科の37種の中で最大種で、全長60cmになる…

この特異な姿形をしたランは、マスデバリア・インカプリンス(Masdevallia Inca Prince) という。属名は、スペインの医師で植物学者のマスデバルの名にちなむ。 南アメリカのアンデス山系に分布する小型着生ランで、多くは高地の雲霧林に樹幹、倒木などに着…

この紫色の清々しい花は、ヨネザワアラ’ブルースター’(Yonezawaara 'Blue Star') という。よい香りがするので人気がある。 日本にも自生して低温に強いフウラン(ネオフィネチア、Neofinetia) と青色系のバンダ(Vanda) をもとに作出された交配種である。 …

日本での熱帯ランの栽培は1877年頃、横浜在住のイギリス人デニスデルが最初といわれる。ランそのものの最初の記録は、聖武天皇の代(724-749)に唐から献上されたとの「日本書紀」の記述である。 しかし、日本にはエビネやセッコクやシュンランなどが昔…

ラン科の植物の分類には諸説あるが、おおよそ750属2万種を超えるという。 地生種は寒帯まで分布するが、着生種のほとんどは熱帯に分布する。 シュンランやエビネなども含めたいわゆるラン類だけでも数百属あり、属間雑種も含めた園芸品種は数えきれない…

最も古いランの記録は、中国の孔子(前551-479)が野にあるランを「蘭は香りある植物の王」と歌ったのが最初といわれる。 ヨーロッパでは、プラトンとアリストテレスの弟子、ギリシアの哲学者でまた植物学の父ともいわれるテオフラストス(Theophrastos、前3…

伊豆の国市にある伊豆長岡温泉は狩野川沿いにあり、富士山も間近に眺めることができる。 近くの伊豆洋らんパークは、年間500種2万株の花が咲き乱れるらん室や熱帯植物室があり、全天候型で一年中鑑賞できる。 入口には世界最大のげっ歯類(ネズミ)のカ…

カエル館にはウーパールーパーや、タイガーサラマンダー、ニホンイモリなどカエル以外の両生類も展示されている。 この緑色のカエルは、ツノガエル属(Ceratophrys) のカエルで、ペパーミントツノガエルと名付けられていた。 ツノガエルは丈夫で飼いやすく、…

淡島マリンパークにはカエル館があり、常時「世界のカエル展」を開催し、約45種100匹以上のカエルを展示している。種類数は日本一を誇る。 この優しそうなカエルは、オーストラリア原産のイエアメガエル(Litoria caerulea) という。耕作地や民家の近く…

正月の家族旅行で伊豆長岡温泉に出かけたが、途中、淡島マリンパークに寄った。以前はかご型のロープウェイで渡った淡島だが、近年は船で渡るだけとなった。 アシカ、アザラシ、イルカのショーを見た後、水族館を見学する。淡島周辺の海の生き物が揃っている…

2010年、平成22年を迎えるにあたって、今年の抱負を述べるところではあるが、まだ去年のまとめをしていないことに気がついた。 少しでも去年の感想を述べるとともに、積み残しを掲載しておきたい。 また、ことしも相変わらず近場で見かけた花を取り上…

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 門松は豊年を祈願する正月の祭りに、年神様を迎え入れるための依り代という意味合いがある。新年に松を家に持ち帰る「松迎え」とか「松ばやし」という習慣は平安時代に始まり、竹を松に添…