半坪ビオトープの日記

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ペチュニアの園芸品種の中で一番多く出荷されているのは、このサフィニア(Surfinia) であろう。サントリーと京成バラ園が1989年に共同で開発した匍匐性の新品種。 不稔性が高く、草姿が乱れず、従来種に比べ強健で、4月から10月にかけて次々と咲き続…

ペチュニアは主に小輪多花性(5〜6cm)のマルティフロラ系と、花径7〜8cmのグランディフロラ系の実生系列と、サフィニアなどの栄養繁殖系のカスケードタイプに大別される。 花色には、濃桃、淡桃、赤紫、青紫、赤、白、黄など変化に富む。 特に目立…

街中の軒先では、各種のペテュニアが春から秋まで咲き続ける。今までに撮りためた写真の中からいくつか取り上げていこう。 ペチュニアとはナス科ペツニア属(Petunia × hybrida) の草本の総称で、一般に園芸交配種を指す。 属名は、タバコにつけられたブラジ…

今年は主に近隣で見かける花を取り上げているのだが、ようやく久しぶりに庭でヤマアカガエルを見かけた。 狭いビオトープには大小四つの池があるが、一番小さい25×40cmほどの池にいた。大きさは5cmほどなので3年目位だろう。 ヤマアカガエルにあま…

長い筒型の花を咲かせるのは、ナス科ダツラ属のチョウセンアサガオ(Datura metel) 。ダチュラ属ともいうが、和名はチョウセンアサガオ属。 チョウセンといっても外来という意味であり、インド原産の一年草である。高さは1.5mになり、花は横向きに咲く。…

6月にメキシコノボタン属のヒメノボタン(Heterocentron elegans) を紹介したが、この花は同属のメキシコノボタン(H. macrostachyum) 。 ヘテロケントロンという属名は、ギリシア語 heteros(変異する)と kentron(けづめ)に由来し、葯の形状にちなむ。 …

秋の彼岸が近くなるとヒガンバナ(Lycoris radiata) があちらこちらで咲きだす。古い農耕集落地に分布が集中するので、中国原産の帰化植物と考えられている。 アルカロイドのリコリンという猛毒成分が含まれ、中国では殺虫剤や殺鼠剤として利用された。日本…

真夏の代表花であるヒマワリ(Helianthus annuus) がまだ咲いていた。といっても花壇用の中心部が濃茶色をしている巨大輪の普通のヒマワリはどこでも枯れていた。属名は、ギリシア語の helios(太陽)と anthos(花)に由来する。 北アメリカ原産の一年草で…

先日仕事の帰りに、日本では奄美大島と加計呂麻島にしか生息いていないはずの珍しい蝶が道端でよろよろ這っているのを見つけた。 この蝶は、タテハチョウ科アカボシゴマダラ属のアカボシゴマダラ(Hestina assimilis) という蝶で、ベトナム北部から中国、台…

アフリカホウセンカと同じく、夏の高温多湿には弱く、耐寒性もあまりない。 花色は、オレンジ、濃桃、淡桃、赤、白、黄、赤紫などがある。 比較的大きな株になるので、花壇よりは鉢植え用に向く。

アフリカホウセンカより花がやや大きい、ニューギニア・インパチェンス(Impatiens hawkeri New Guinea hybrids) が近年よく出回っている。 1970年、アメリカの探検隊によってニューギニアの1200〜2000mの高地で発見された原種をもとに改良され…

初夏から秋まで咲き続ける花には、インパチェンスやペチュニア、さらにはペラルゴニウムなどがある。今まで撮りためた中から順次取り上げていこうと思う。 インドから中国南部原産のホウセンカ(Impatiens balsamina) と同じ仲間のアフリカホウセンカ(Impat…

紫色のこの花は、フユサンゴと同じナス科ソラヌム属のラントネッティ(Solanum rantonnetii) という。ソラナム属ともいう。英名は、blue potato bush という。 アルゼンチンからパラグアイの原産で、高さ1〜2mになる低木。花径は約2〜3cmと小さいが花…

このマンデビラはアマビリスより一回り小さく、サンデリ(Mandevilla sanderi) という。 ブラジル原産の木本性つる植物だが、枝を切りこめばつるなしで開花する。 花径は7cmほどで、花色は淡桃や濃桃があり、喉部が濃黄色であるのが特徴である。

花径10cmもあるピンクの大輪は、マンデビラ・アマビリス(Mandevilla × amabilis) という。属名は、ブエノスアイレスのイギリス公使の名にちなむ。 熱帯アメリカ原産だが、このアマビリスは非耐寒性常緑つる性低木の交雑種である。特にこのピンクの大輪…

トウガラシによく似た花を咲かせ、丸い実をつけるのがフユサンゴ(冬珊瑚、Solanum pseudocapsicum) 。トウガラシと同じナス科のソラヌム(ソラナム)属、和名はナス属という。 フユサンゴの別名は、タマヤナギ、タマサンゴ、リュウノタマなどがあり、英名は…

植物の改良が進むと多くの品種が生まれ、時代とともに変わり増えていく。ところが品種が減る種類も少なからずある。 トウガラシもその一つで、ピーマンを別にすれば品種は非常に少ない。明治時代には52種の品種が紹介されていたのである。 最近は矮性種や…

香辛料として有名なトウガラシ(Capsicum annuum) にも、最近は鑑賞用の品種がたくさん出回っている。属名は、ギリシア語 kapto(噛む)に由来し、舌を刺すような味にちなむ。 熱帯アメリカ原産で2000年以上前から栽培され、コロンブスによってスペイン…

この花は、21世紀になってから出回っている新しい花で、プレクトランサス・ケープエンジェル(Plectranthus 'Cape Angels') という。 数種のプレクトランサスをかけあわせた南アフリカの交雑種で、90年代の終わりに、ケープ州の植物園で人工交配により作…

ポインセチアの原種を思わせるこの花は、同じユーフォルビア属のショウジョウソウ(猩々草、Euphorbia heterophylla) という。 猩々とは、古代中国で作られた想像上の獣で、赤く長い髪をしたお酒好きの猿に似た生き物で、現在ではオランウータンのことを言う…

職場の裏庭でコミスジ (Neptis sappho) を見かけた。ミスジチョウの仲間では昔から東京23区内でも比較的よく見られるコミスジではあるが、最近はあまり見かけなくなっている。 この近くには神社と寺と公園が隣り合わせにあるので、食草のクズやフジやヤブ…

ニオイグラジオラスという別名があるとおり、グラジオラスに似ているこの花は、アキダンテラ・ビコロル(Acidanthera bicolor) という。 属名は、「尖った葯」という意味のギリシア語に由来し、葯の先が尖っていることにちなむ。熱帯アフリカから南アフリカ…

秋になりようやく朝晩は涼しくなってきたが、まだ日中は暑く秋の花が少ない。これから夏の花で取り上げてなかった花をいくつか拾ってみる。 この花も遅咲きのクレマチスで、インテグリフォリア系のドゥランティという品種である。花径8cm、これは淡青紫色…

相浜(相の浜ともいう)と布良の間は富崎といって、この三つの漁港は並んでいる。家々もぎっしりと連なって庭は少ない。 それでも朝晩散歩するといくつか興味ある花に出会う。 この花は、クレマチスのジャックマニー系のネグリチャンカ(Clematis × jackmani…

房総フラワーライン沿いの平砂浦海岸の南端に位置する相浜は、幅100mだが比較的遠浅なので波静かな海水浴場になっている。 平砂浦海岸の方は波が強くサーファーが多いが、こちらはもう誰もいないのでさしずめプライベートビーチである。 民宿から相浜へ…

布良崎神社のすぐ上に敷地面積10万坪という安房自然村がある。 入口からはログハウス風のホテル正翠荘が見え、それを取り囲むように鬱蒼とした森が控え、その森の間に坐禅の組める不老山能忍寺の施設が散在する。 ホテルの奥には和食処、名主の館があり、…

恒例の夏合宿で今年もまた館山郊外の外房・相浜の民宿に泊まり、台風11号が来る直前だったが少しばかり泳いできた。 隣の布良漁港から布良の浜(阿由戸浜)にかけてが朝の散歩コースだ。布良の浜には弓なりの砂浜があり、かなり波が立つのでサーファーが多…