半坪ビオトープの日記

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

もっぱらアッツザクラと呼ばれているこの花は、ロドヒポクシス属のバウリー(Rhodohypoxis) という。属名は、ギリシア語 rhodon(バラ色)と近縁のコキンバイザサ属(Hypoxis) に由来する。種名は発見者のバウル(Baur) の名にちなむ。 南アフリカの高原に分…

赤、桃、白の配色があでやかなこの花は、アカバナ科のゴーデティア(Godetia) 属の園芸品種である。ゴデチアともいう。属名は、スイスの植物学者ゴーデ(Godet) の名にちなむ。 南北アメリカに分布する一年草で、初夏に開花することから、英国では、farewell…

細長い葉が輪生し、細長い青紫色の花を密集させて咲かせているのは、アカネ科アスペルラ属のオリエンタリス(Asperula orientalis) という。属名は、ラテン語 asper(粗い)に由来し、葉がざらざらすることにちなむ。和名はクルマバソウ属という。 タマクル…

和名をヒメコスモスというように、コスモスを小さくしたようなこの花は、ブラキスコメ属のイベリディフォリア(Brachyscome iberidifolia) という。属名は、ギリシア語 brachys(短い)とkome(束毛)に由来し、冠毛にちなむ。ブラキカムともいう。 イベリデ…

玄関先によく植えられているこの花は、ヒオウギをごく小さくしたような草姿のため、ヒメヒオウギ(姫檜扇、rapeirousia laxa) と呼ばれる。ラペルージアという属名は、フランスの植物学者ラ・ペルーズの名にちなむ。和名はヒメヒオウギ属という。 南アフリカ…

ニワゼキショウに似た可愛いこの花は、ニワゼキショウ属のシシリンキウム・ベルム(Sisyrinchium bellum) という。カリフォルニア、オレゴン州原産で、英名は California blue-eyed grass という。 これは、高さが20cmほどの園芸品種であるカリフォルニ…

オオヒエンソウ(大飛燕草)属という和名があるデルフィニウム属の花は、ヨーロッパほか北半球に広く分布し、欧米では古くから園芸品種が数多く作出され、デルフィニウムと総称される。 属名は、delphis(イルカ)に由来し、つぼみの形にちなむ。この紫色の…

今月初めから咲いている、風変りなツキヌキニンドウ(Lonicera sempervirens) の花をまた見かけた。ロニケラという属名は、ドイツの博物学者ロニツァー(Lonicer) の名にちなむ。和名は、スイカズラ(忍冬)属といい、日本にもスイカズラ(L. japonica) やウ…

池のあるビオトープから5mほど離れた小さな火鉢にも、水を張り水草を入れているが、そこでヤマアカガエルを発見した。大きさは5cmほどなので3年目と思われる。ビオトープの大池に放した。 オタマジャクシは続々と手足が生えてきたので、一部を職場の池…

ミヤコワスレ(都忘れ)と一般に呼ばれているこの花は、ミヤマヨメナ属のミヤマヨメナ(深山嫁菜、Miyamayomena savatieri) の古くからの園芸品種である。属名は、珍しく日本のミヤマヨメナそのものズバリである。 種名は、フランスの植物学者サヴァティエ(…

一般にアマリリスの名で市販されている花はどれも、実はアマリリス属(Amaryllis) ではなくて、ヒッペアストルム属(Hippeastrum) の園芸品種であり、常緑で花期に葉がある。属名は、ギリシア語 hippos(馬)または hippeus(騎手)と astron(星)に由来す…

春から秋までさわやかな星型の花を咲かせ続けるこの花は、イソトマ・アクシラリス(sotoma axillaris) という。属名には別名がいくつかあり、ラウレンティア(ローレンティア)属(Laurentia)とか、ヒッポブロマ属(Hippobroma)とも呼ばれる。 オーストラ…

オルニトガルムといえば白いティルソイデス(thyrsoides) がよく知られているが、これはオレンジ色や黄色のドゥビウム(Ornithogalum dubium) という。属名は、ギリシア語 ornis(鳥)の属格 ornithos と gala(乳)に由来するが理由は不明である。ティルソ…

生命力旺盛で、最近特に爆発的に増殖して脅威となっているのが、ケシ属のナガミヒナゲシ(Papaver dubium) である。地中海沿岸から中欧原産の一年草で、1961年に東京の世田谷区で初めて確認された帰化植物。 アルカリ性土壌を好むらしく、コンクリートに…

ハーブの女王ともいわれ、その芳香と薬効で古くから愛されてきたのがラベンダーである。これは英名でイングリッシュ・ラベンダー(English lavender) といわれる、ラウァンドゥラ・アングスティフォリア(Lavandula angustifolia) という。属名は、ラテン語 …

ヤマアカガエルのオタマジャクシは、手足が出ると数日で子ガエル(亜成体)になる。水槽に小さい板を浮かべていたが、すでに昨日からその板の上に座っている子ガエルがいた。今日の夕方までに5匹が子ガエルとなったのでビオトープに放した。 水槽を掃除した…

キキョウ科のカンパヌラの仲間がいろいろと咲き出している。これは最も大型の、カンパヌラ・メディウムの変種のカリカンテマ(Campanula medium var. calycanthema) という。 そのなかでも花冠のように発達した外側の萼が外に開く園芸品種で、カップ・アンド…

先月見かけたこの花は、ヒルガオ科のコンウォルウルス・クネオルム(Convolvurus cneorum) という。属名は、ラテン語 convolvo(巻きつく)に由来し、多くの種がつる性であることにちなむ。和名はセイヨウヒルガオ属という。 北アフリカ原産の常緑多年草で、…

その名の通り甘い香りがするマメ科のこの花は、スイートピー(Lathyrus odoratus) という英名(sweet pea) で呼ばれている。ラティルスという属名は、ハマエンドウ属とかレンリソウ属とよばれ、和名はジャコウエンドウあるいはジャコウレンリソウという。 イ…

一週間前からヤマアカガエルのオタマジャクシに足が出ていたが、とうとう10匹ほど手足がそろった。あと数日で尾が消え去り子ガエル(亜成体)になる。 今まで5月中に子ガエルになったことはなく、去年より4週間ほど早い。もっとも産卵も去年より6週間も…

一般にセイヨウオダマキと呼ばれる花も、色や形が多様で幾種類もある。 この花は数ある園芸品種の親の一つである、カナデンシス(Aquilegia canadensis) という。北アメリカ大陸のロッキー山脈以東に分布し、日本には明治末に入った。外側の花びらに見えるの…

さまざまな形をした色とりどりの花がそろっているこの花は、キンポウゲ科のオダマキ(苧環、Aquilegia flabellata) という。アクイレギアという属名は、一説にラテン語 aquila(鷲)に由来し、まがった距がワシの爪に似ることにちなむという。 和名は、花の…

筒型の花が一方向に揃って咲く姿を、打ち寄せる波頭に見立てて名付けられたこの花は、タツナミソウ(立浪草、Scutellaria indica) という。日本、朝鮮半島、中国、インドシナ半島に分布し、日当たりのよい山野に野生する。 耐寒性のある多年草で管理が容易…

先日暗紫色の果実を取り上げた、バラ科シャリンバイ属のマルバシャリンバイ(Rhaphiolepis umbellata var. integerrima) の花が4月下旬からあちこちで咲いている。車輪状に出る枝先の硬質で光沢がある丸い葉の間から、15mmほどの白い花をまとめて咲かせ…

5月頃、山地の林下に咲く、スイカズラ科のツクバネウツギの種類はいくつかあるが、その中で最も大きい花は、オオツクバネウツギ(大衝羽根空木、Abelia tetrasepara) である。アベリアという属名は、イギリスの植物学者エイブルを記念するもの。和名は花の…

ウラシマソウやマムシグサの仲間であるサトイモ科テンナンショウ(天南星)属の花は、どれも特異な姿形をしている。秩父の山の林下には多くの種類が自生し、似ているものも多い。これは、ホソバテンナンショウ(Arisaema angustatum) という。仏炎苞の舷部は…

昨日、秩父・小鹿野町の四阿屋山(あずまやさん)を散策した。林下には野草がいくつか見られた。これは日本全国の山地に自生する、チゴユリ属のチゴユリ(稚児百合、Disporum smilacinum) である。2cm弱のかわいらしい花を1〜2個、4〜5月に咲かせる。…

この花も4月中旬に咲いていた、ドウダンツツジ属のドウダンツツジ(灯台躑躅、Enkianthus perulatus) である。本州の静岡以西、四国、九州に自生する落葉低木で、刈り込みに強いので生け垣などによく利用される。 ドウダンは灯台の転訛で、枝の分かれ方が、…

4月は花が続々と咲き出してきたので、取り上げるのが追い付かなかった。この花もその一つで、近所で見かけたのは3週間前になる。 スイス・アルプスでよく見かける、ナデシコ科シレネ(マンテマ)属のディオイカ(Silene dioica) という。 ヨーロッパからシ…

このツルナ科ドロテアンツス属のベリディフォルミス(Dorotheanthus bellidiformis) は、近縁属のマツバギクに似ているが、マツバギクの葉が円筒状なのに比べ、こちらは細長いヘラ状である。属名は、命名者の母ドロテアの名とギリシア語 anthos(花)に由来…