半坪ビオトープの日記

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

スイセンは地中海沿岸を中心にしたヨーロッパ原産種が30種以上知られ、東アジアにはかなり古くに伝わったといわれる。園芸品種はイギリスを中心にオランダ、オーストラリア、アメリカなどで盛んに育成され、今では2万種以上あるそうだ。 イギリス王立園芸…

小さな黄色の花がはじけるように咲くこの花は、ユリオプス・ゴールデンクラッカー(Golden Cracker) と通称されるが、キク科エウリオプス属のバージネウス(Euryops virgineus) という。英名は、Honey euryops という。 南アフリカ原産の常緑低木で、高さは…

最近出回っているこの花は、サーティーワン(31)というプリムラの園芸品種で、雲南サクラソウ(Primula filchnerae)とプリムラ・シネンシス=プラエニテンス(P. praenitens)との交配により誕生した。31という名は、生みの親である千葉大の三位教授の…

キンセンカ(金盞花)はカレンジュラ(Calendula) 属の代表格で、かつてはマリーゴールドといわれていたが、16世紀以降、現在のマリーゴールドにその名をとられてしまった。 そのキンセンカに名をとられたのが、このホンキンセンカ(Calendula arvensis) …

一般にキャンディタフトあるいはイベリス と呼ばれているが、この花は、アブラナ科イベリス属のセンペルビレンス(Iberis sempervirens) という。属名は、スペインの古名 Iberia に由来し、本属の花が多く分布することにちなむ。 ギリシア、西南アジア原産の…

マーガレット(margarìta)とはギリシア語で「真珠」を意味する女性のクリスチャンネームであるといわれる。白色が基本だが、ピンクより赤いマーガレットも作り出され、ブライト・カーマイン(Bright Carmine) などの品種がある。 上の花は、ダークレッド系…

マーガレットはカナリア諸島原産の多年草で、高温多湿を嫌うが夏を涼しく管理すれば大株となって木本化する。17世紀末にヨーロッパに入り、フランスで品種改良された。今では黄色や赤や桃色、八重咲きや丁字咲きなど園芸品種が多い。英名は、marguerite あ…

日本に最初に渡来したのは、フランスで改良され今でもヨーロッパで盛んに栽培されている「在来白」という白花であった。キバナマーガレットは「在来黄」とも呼ばれ、1874年にフランスで育成された一重だが耐暑性がなかった。 今では様々に改良が進み、シ…

近年、ピンク系のマーガレットも一重や八重のほか丁字咲きなど多くの品種が出回っている。あまり多くの品種が出回っているので、名札が付いていないと特定するのがとても難しい。 上の花は「ゲブラスター(Gebrstar)」という。育成元のゲブラナガトヨ社の傑…

暖冬のせいか冬でもあちらこちらでマーガレットの花が咲いている。学名は、キク科クリサンテムム属のフルテスケンス(Chrysanthemum frutescens) という。 和名はモクシュンギク(木春菊)で、別名はキダチカミツレあるいはもっとも有名なマーガレット。 黄…

クリサンセマム・ノースポールという名で出回っているのは、キク(クリサンテムム)属のパルドスム(Chrysanthemum paludosum) の園芸品種(North Pole) である。属名は、ギリシア語 chrysos(金)と anthemon(花)の2語からなるギリシア語起源のラテン語…

中国ではどの花よりも早く咲くので「迎春花」といわれる。それが、このオウバイ(黄梅)である。モクセイ科ヤスミヌム属のヌディフロルム(Jasminum nudiflorum) といい、属名は、仏典にあるマツリカ(茉莉花)のアラビア名の yasmin に由来する。いわゆるジ…

ギリシア神話やローマ神話で有名なアネモネだが、現在もっとも出回っているのは、キンポウゲ科アネモネ属のコロナリア(Anemone coronaria) という品種である。属名は、ギリシア語 anemos(風)に由来し、種名は「花環」に由来する。 地中海沿岸の原産で、秋…

一般にポピーといわれて出回っている花は、ケシ属のアイスランド・ポピー(Papaver nudicaule) であり、ヒナゲシ(虞美人草)、オリエンタル・ポピー(オニゲシ)に比べて開花が早く、花期は3月から5月とされる。 別名がシベリアヒナゲシというように、シ…

昨晩の春一番で急に暖かくなり、夜明け頃「ケロロロロ、ケロロ」というヤマアカガエルの鳴き声がかすかに聞こえた。空耳かと思ったが、7時過ぎにビオトープを見るとすでに卵塊があった。 去年も3月11日の春一番の後すぐに鳴きだしたが、産卵は3月下旬と…

冬から春にかけて長く鉢植えで好まれているこの花は、セネキオ属のシネラリア(Senecio × hybridus) という。カナリア諸島原産のクルエンツス(S. cruentus) を親として200年以上も改良が重ねられて多くの品種がある。 赤、青、紫、桃、白を基本に多くの…

花壇でよく見かけるストックは、霜さえ当てなければ比較的耐寒性があり、冬から春までと花期が長い。学名は、アブラナ科マッティオラ属のインカナ(Matthiola incana) という。属名は、イタリアの医師で植物学者のマッティオーリの名にちなむ。英名は stock …

サザンカとツバキの交雑種といわれるカンツバキ(Camellia × hiemalis)は、「獅子頭」あるいはそれから生じた園芸品種群の総称とされている。横張り性が強く樹形が低いので刈込仕立てが多い。 それに対し、幹が立ち上がって3mほどになる「勘次郎」という…

ヨーロッパに広く自生していて古くからヒナギクと愛されてきたデージーは、ベリス属のペレンニス(Bellis perennis) という。属名は、ラテン語 bellus(可愛い、きれい)に由来する。種名は「永続する」を意味する。 紀元前14世紀、古代エジプトのツタンカ…

このキンセンカ(金盞花)は、昔はもっぱら切り花として仏花のイメージが強かったが、最近では花壇にもよく使われるようになった。学名は、キンセンカ属のオフィキナリス(Calendula officinalis) という。カレンドゥラという属名は、ラテン語 calendae(月…

クリスマスの頃に咲くのでその名がついたクリスマスローズ(Chrismasrose) は、ヘレボルス属のニゲル(Helleborus niger) という種で、ヨーロッパ中部から西アジアが原産である。長い花柄の先に1〜2個の白い花を咲かす。 日本で最も普通に栽培されているの…

重厚な超巨大輪が人気のラナンキュラス(Ranunculas asiatica) は、キンポウゲ科キンポウゲ属で、和名はハナキンポウゲというがもっぱら属名で呼ばれる。 トルコ、イランなどの中近東からヨーロッパ東南部に自生する球根植物で、明治中期に日本に渡来したが…

多くの園芸品種が知られるプリムラの中で、ボリューム感があって最も鉢植えに向くのが、プリムラ・オブコニカ(P. obconica) である。 中国西部からヒマラヤにかけて分布する。葉にまばらに毛が生え、この毛がしばしばプリミンを含む腺毛となり、人によって…

プリムラ(サクラソウ)属の花は、サクラソウやクリンソウ、エゾコザクラなど、日本にも20種ほど自生する。 野生のプリムラの雰囲気を持つこの花は、プリムラ・プラエニテンス(Primula praenitens) という。和名はカンザクラ、別名はチュウカサクラソウと…

花の改良には、色の多彩化、見栄えのする大型化のほかに、可愛らしさを求めて小型化もある。日本の坂田種苗が交雑させて作りだしたミニ化の傑作が、このプリムラ・ジュリアン(Primula juliae hybrida)である。 コーカサス原産の紫紅色の小型種ジュリアエと…

プリムラといえば、プリムラ(サクラソウ)属の花のうちの園芸品種を指すが、そのプリムラの中で一番大振りなのがポリアンタ(Primula × polyantha) である。一般的にはポリアンサとかポリアンサスという。 17世紀からイギリスで栽培され、ポリアンサス・…

化粧桜とも乙女桜とも呼ばれるのはプリムラ(サクラソウ)属のプリムラ・マラコイデス(Primula malacoides) 。属名は、ラテン語 primus(最初の)の縮小形で、他の花に先駆けて春咲く花にちなむ。 この属は500種以上が知られ、主に北半球の高山地帯に分…

キンギョソウに似ていて小さいのでヒメキンギョソウ(姫金魚草)と呼ばれているのは、リナリア属のビパルティタ(Linaria bipartita) あるいはマロッカナ(L. maroccana)の種間雑種を園芸品種に育てたものである。 属名は、アマ属(Linum) に由来し、葉が似…