半坪ビオトープの日記

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

合宿で房総・館山の静かな海で少し泳ぎ、朝、昼、夕方、人影がまばらなひっそりとした漁村を歩きまわった。 道端で見かけた花をいくつか取り上げてみる。まず、上の方の葉が白と緑の2色に彩られた、ハツユキソウ(ユーフォルビア・マルギナタ Euphorbia mar…

今年中に取り壊されるという近くの都営住宅の広々とした花壇には、グロリオサ、ジャーマンアイリス、ガウラ、タチアオイ、チェリーセージなど色とりどりの花が咲き乱れていた。 その中に橙色のショウガ科の花が咲いている。ヘディキウム属のコッキネウム(He…

5弁の白い花冠が清楚で美しいこの花は、キョウチクトウ科ライティア属のアンチディセンテリカ(Wrigutia antidysenterica) というが、園芸上はセイロンライティアと呼ばれる。 スリランカ原産の非耐寒性常緑低木で、タイを経由して紹介された。もともと湿地…

夏の間すがすがしい青い花を次々に咲かせる鉢花は、ヒルガオ科エボルブルス属のピロサス(Evolvulus pilosus)という 。種名は、ギリシア語で「毛深い」を意味し、茎や葉裏に白い絹毛が密生することに由来する。 熱帯から温帯のアメリカ原産で、非耐寒性多年…

花径1cmの小さな赤紫色の花をたくさん咲かせているのは、ミソハギ科クフェア属のヒッソピフォリア(Cuphea hyssopifolia) という。属名は、ギリシア語 kyphos(曲がる)に由来し、萼の形にちなむ。和名はタバコソウ属という。 種名は、「ヒソップ草の葉を…

るり色で蝶型をした美しいこの花は、園芸上、英名のブルー・エルフィン(Blue Elphin) と呼ばれる、クマツヅラ科クレロデンドルム属のウガンデンセ(Clerodendrum ugandense) という。属名は、ギリシア語の kleros (機会、運命)と denndoron (木)に由来し…

ようやく夏も終わりに近づいてきた。まだ咲いている夏の花は7月から咲いていたものが多いのだが、ここでいくつか取り上げておく。 板橋区と豊島区の境を流れる谷端川はかなり前から暗渠となり、上は遊歩道に整備されている。園芸好きな人がその遊歩道の花壇…

濃桃色の5弁の花は、マメ科バウヒニア属のブラケアナ(Bauhinia blakeana) という。属名は、16世紀のスイスの植物学者ボーアン(Bauhin) 兄弟の名にちなむ。和名はハマカズラ属、英名は orchid tree という。 種名は、19世紀初頭に香港総督をつとめたブ…

濃い青紫色の花は、キツネノマゴ科ツンベルギア属のフォーゲリアナ(Thunbergia vogeliana) という。属名は、スウェーデンのウプスラ大学の植物学教授ツンベリー(C.P.Thunberg) の名にちなむ。和名はヤハズカズラ属という。ツンベリーはリンネを継いでウプ…

この赤い花は、キョウチクトウ科アラマンダ属のヴィオラケア(Allamanda violacea) という。黄色いアリアケカズラ(A. cathartica) と同属だが、それほど多く栽培されてはいない。 かなり大きな株をなすが、くすんだ赤色のせいか花はあまり目立たない。花喉…

すらっと伸びた蕾と花火のような特異な花形をした白い花は、ヒガンバナ科ヒメノカリス属のスペキオサ(Hymenocallis speciosa) という。属名は、ギリシア語 hymen(膜)と kallos(美しい)に由来し、雄しべが被膜と結合して美しい杯状の副花冠を形成するこ…

70cmほどの大きな葉に大きな赤い穂状花序があでやかなこの花は、ショウガ科アルピニア属のプルプラタ(Alpinia purpurata) という。属名は、イタリアの植物学者アルピーニ(Alpini) の名にちなむ。 和名はハナミョウガ属で、日本にはハナミョウガ(A. ja…

夏休みはグアムで久しぶりにシュノーケリングを楽しんだ。青緑色のデバスズメや黄色いチョウチョウウオなど懐かしい熱帯魚に出会えた。 花はあまり多くは見かけなかったが、プルメリアなどいくつか取り上げてみよう。 この白い花は、キョウチクトウ科プルメ…

鮮黄色の5弁の花は、キョウチクトウ科アラマンダ属のカタルティカ(Allamanda cathartica) という。属名は、スイス人の植物学者アラマン(F. Allamand) の名にちなむ。熱帯アメリカ原産で、つる性の常緑樹である。 和名はアリアケカズラといい、ヘンダーソ…

ベンケイソウ科特有の多肉質の葉をもち、淡い赤紫色の小鼻を散形花序に集めたこの花は、ヒロテレフィウム属のムラサキベンケイソウ(Hylotelephium telephium) という。属名は、ギリシア語の hylle(森)と telephion(ベンケイソウ)に由来し、ベンケイソウ…

サザンクロスという名で流通しているこの花は、ミカン科クロウエア属のエクサラタ(Crowea exalata) 。オーストラリア原産で、濃桃色の星型の花が咲くので、南半球の星のサザンクロスにあやかったが、これは日本だけの流通名。 同属のサリグナ(C. saligna) …

葉がモミジのように深裂するとともに花びらも離れ離れになっている、この赤い花はヒビスクス(フヨウ)属のコッキネウス(Hibiscus coccineus) という。 種名はラテン語で深紅色を意味する。和名はモミジアオイで、葉の形に由来する。 アメリカ東南部原産の…

山梨の農村で見かけた花径が23cmもあるこの赤色と桃色の花は、普通アメリカフヨウと呼ばれるが、ヒビスクス(フヨウ)属のモスケウトス(Hibiscus moscheutos) を基本とし、モミジアオイやソコベニアオイなどと交配した交雑種で、花径は15〜25cmに…

昨日今日と山梨県の笛吹川の渓谷に出かけた。アジサイがまだ咲き残る中、タマアジサイ(Hydrangea involucrata) があちこちで見られた。 花は多くのアジサイの仲間と同じような姿かたちをしているが、様子が違うのは蕾が球形(卵型=タマ)をしていることだ…

濃橙色のノウゼンカズラにパンドレアよりも形がよく似た淡桃色のこの花は、ノウゼンカズラ科ポドラネア属のリカソリアナ(Podranea ricasoliana) という。属名は近縁属 Pandorea のつづり換えである。 南アフリカ原産で、オーストラリア原産の白いパンドレア…

濃橙色のカンプシス属のノウゼンカズラに似た白色のこの花は、ノウゼンカズラ科パンドレア属のヤスミノイデス(Pandorea jasminoides) という。 属名は、ギリシア神話のパンドラにちなむ。種名は花冠の形状が漏斗状筒型でジャスミン(ソケイ)に似ることをあ…

バーベナというと赤く小さな花がたくさん集まった園芸品種ヒブリダ(Venbena ×hybrida) を指すが、これは1mにもなる高性のボナリエンシス(Verbena bonariensis) という。和名は、クマツヅラ属の三尺バーベナといい、別名は、ヤナギハナガサ(柳花笠)とい…

オレンジ色の風変わりな花は、キツネノマゴ科クロッサンドラ属のインフンディブリフォルミス(Crossandra infundibuliformis) という。クロッサンドラ属の花は70種ほどあるが、栽培されているのはこの種が多く、園芸上はクロッサンドラで通用している。 属…

ショウガのような葉の間から幾重にも重なった桃色の花を咲かせているのは、ショウガ科クルクマ属のアリスマティフォリアの園芸品種、チェンマイ・ルージュ(Curcuma alismatifolia 'Chiengmai Rouge') という。タイ北部、カンボジア原産で、7〜9月に咲き地…

紫色の花冠に黄色いおしべ・めしべが目立つ、ナス科特有のこの花は、やはりナス科ソラヌム属のグラウコフィルム(Solanum glaucophyllum) という。 和名では、ナス属のルリヤナギ(瑠璃柳)という。ナス属にはナス、ジャガイモ、ペピーノなどの野菜やフォッ…