半坪ビオトープの日記

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

毎朝与えるホウレン草をせっせと食べて育ったヤマアカガエルのオタマジャクシに足が生えてきた。大きさは30〜40mmに育っている。先週、20mm以下の小さくて育ちが悪かったオタマジャクシを数十匹池に戻している。 大きい水槽では130匹のうち20…

俗にカラーと呼ばれているのは、ザンテデスキア属のオランダカイウ(和蘭海芋、Zantedeschia aethiopica) 。南アフリカ原産で、ヨーロッパには1761年に、日本には1843年に入った。 初夏にミズバショウに似た漏斗状の白い仏炎苞をつけ、短い黄色の花…

指サックのような特異な形をした、ディギタリス属のジギタリス(Digitalis purpurea) は、西ヨーロッパから南ヨーロッパが原産だが、園芸品種も多い。 英名の foxglove の訳で、和名はキツネノテブクロというが、属名はラテン語の digitus(指)に由来し、花…

行きつけのスーパーの先には共同住宅がある。棟と棟の間には大きな花壇が作られていて、色とりどりの花が咲き乱れている。 この青や水色の花は、キンポウゲ科クロタネソウ属のクロタネソウ(黒種草、Nigella damascena) 。南ヨーロッパ原産で、日本には江戸…

この赤紫色の花は、ムラサキツユクサ属のオオムラサキツユクサ(Tradescantia virginiana) 。右上の、花径が3cmほどのムラサキツユクサ(T. ohiensis)とよく似ているが、やや大きく4〜5cmはある。 ともに北アメリカ東部原産で、前者のオオムラサキツ…

小さな俵のような穂を下げているのは、コバンソウ属のコバンソウ(小判草、Briza maxima) 。別名、タワラムギともいう。 ヨーロッパ原産で、観賞用として明治時代に渡来した帰化植物で、おもに砂地に野草化している。 俵形の小穂ははじめ緑色で、熟すと黄金…

ナデシコ科ムギセンノウ属のムギセンノウ(麦仙翁、Agrostemma githago) は、ムギナデシコとも呼ばれる。葉が細い線形で直立してしている様子が麦に似ているからと思ったが、そうではなくヨーロッパでは麦畑の雑草とされているからで、園芸価値は認められて…

この花はボタン属のシャクヤク(Paeonia lactiflora) 。ボタン属はヨーロッパから中国、日本を経て北アメリカ西部までに約30種分布し、代表である中国原産の木本のボタン(牡丹、P. delavayi)のほかいろいろなシャクヤクがある。 日本にはヤマシャクヤク(…

この花はミカン属のタチバナ(橘、Citrus tachibana) 。日本の野生柑橘の1種で、本州の静岡県以西、四国、九州の沿海地にまれに自生する。台湾の山地も含まれる。 京都御所紫宸殿の「右近の橘」は本種の栽培品種で果実が大きい。古来より神聖な樹木として神…

この花はユリ科シライトソウ属のシライトソウ(白糸草、Chionographis japonica) 。本州の関東、北陸以西、四国、九州、朝鮮半島南部に分布する。山地の木陰に生える多年草。 5〜6月、15〜40cmの花茎を出し、線形の葉をたくさんつける。花茎の先に穂…

この花はユキノシタ科アジサイ属のコガクウツギ(小額空木、Hydrangea luteovenosa) 。本州の伊豆半島以西、四国、九州の山野に自生する落葉低木。 ガクウツギに似るが、全体に小型で、葉の長さも2.5〜5cmと小さい。5〜7月、枝先の散房花序に両性花…

この花も山野でよく見かける、バラ科コゴメウツギ属のコゴメウツギ(小米空木、Stephanandra incisa) 。日本全国、朝鮮半島の低山地に自生する落葉低木。枝はよく分枝し、茎が細く折れやすい。 葉は互生し、ふちは羽状に中裂し、先は細くとがる。 5月頃、本…

これはバラ科ヤマブキショウマ属のヤマブキショウマ(Aruncus dioicus var.tenuifolius) で、北半球の北部に広く分布するディオイクスの亜種である。属名アルンクスは、やぎのひげという意味である。 和名は葉がヤマブキに似るショウマ(升麻)の意で、升麻…

昨日、久しぶりに板橋区立赤塚植物園に行った。区の花ニリンソウの群落や万葉・薬用園もあり、花木や山野草も多い。 中々ハイキングの時間が取れないので、小さくても近くにある植物園は重宝だ。時々訪れてみるといつも新しい発見がある。今咲いている花をい…

勤務先の庭のエゴノキが満開となった。香りがよいのでクマバチやマルハナバチが花粉を取りに集まっている。エゴノキ属のエゴノキ(Styrax japonica )は、日本全国の他、朝鮮、中国の一部にも分布し、山野に普通に生え高さ数mになる。5〜6月に径2cm程の…

ニワトコ属のニワトコ(接骨木、Sambucus sieboldiana) は、本州以南、朝鮮半島の山野に普通に生え、庭にも植えられる。関東では最も早く葉をつける樹木の一つで、春を告げる木といえよう。 材の黒焼きや葉は打撲・骨折の治療に効くといわれ中国名は接骨木と…

オーストラリアのタスマニア原産である、ヒトツバマメ属のハーデンベルギア(Hardenbergia violacea)は、常緑で基部が木質化するつる性の小低木。 エンドウに似た紫色の花が総状花序に多数つき、鉢植えやフェンスにする。寒さに弱く、越冬温度は7度とされ…

クンシラン(君子蘭)という名は、ヒガンバナ科クリヴィア属のノビリス(Clivia nobilis) の高貴なという種名に由来する。しかし現在、一般にクンシランといわれるのは、ミニアタ(Clivia miniata)という種で、当初はウケザキクンシランと呼ばれた。 どちら…

カタバミ属のオクサリス・プルプレア(Oxalis purpurea)は、南アフリカのケープ地方が原産。球根性で春から夏にかけて、花径5〜6cmの花を咲かせる。 この属の中では最も美しく観賞に値する。プルプレアとは紫あるいは深紅を指すが、花の色は紅色が普通…

生垣や庭木によく使われているのがこのカナメモチ属のカナメモチ(要黐、Photinia glabla) 。光沢のある若葉が紅色を帯びて美しいので、それだけでも鑑賞に値する。 カナメモチは、本州の東海以西、四国、九州に自生するが、都会の垣根などに植えられている…

ノウゼンカズラ科キリ属のキリ(桐、Paulownia tomentosa) は、この三波石峡辺りに限らず、農村や山村によく植えられている。本州、九州の山野に古くから自生しているようだ。原産地は韓国のウルルン(鬱陵)島という説が有力だがはっきりしない。 用途が広…

三波石峡は、埼玉県と群馬県の境を流れる神流川(かんながわ)上流の下久保ダムのすぐ下にあり、緑色片岩の巨石・奇石が横たわる名勝である。 三波石とは、渓谷の上流に架かる登仙橋の近くの三つの緑色片岩の巨石が波を打っているように見えることに由来する…

三波石峡の近くの山間にはこのミズキ(水木、Cornus controversa)の花が咲きだしていた。 日本全国だけでなく広くアジア東南部に分布するミズキ属の高木で、高さ20mにもなる。 和名は樹液が多く、枝を折ると水のような樹液が滴り落ちることに由来する。 …

「骨波田の藤」のある長泉寺の境内には、樹齢250年というモチノキ属のタラヨウ(多羅葉、Ilex latifolia)が黄緑色の花を咲かせていた。 静岡県以西から中国東部に分布する。秋には赤い実がまとまって熟し美しい。 昔から、葉の裏に傷をつけると黒く変色…

三波石峡に向かう途中、埼玉県指定天然記念物である本庄市児玉町の「骨波田の藤」を見物した。長泉寺という寺の境内に藤棚がたくさんあった。 樹齢1200年という春日部市の「牛島の藤」と同じノダナガフジ(野田長藤)で、この「骨波田の藤」は樹齢650…

これがオオデマリの野生種のヤブデマリ(藪手毬、Viburnum plicatum var. tomentosum) 。珍しく園芸品種のオオデマリに最初に学名がついたので、オオデマリがヤブデマリの学名上の母種となっている。 関東以西の川沿いに多く生え、高さは2〜6mになる。群…

スイカズラ科ガマズミ属のオオデマリ(大手毬、Viburnum plicatum var. plitucam) は、別名テマリバナ(繍毬花)といい、本州以南、中国の山野に野生するヤブデマリの園芸品種である。 鋸歯のある丸型の葉を対生し、5月頃若枝の先に手まり状の大きな白い花…

軒先に並べられた盆栽にベニサンザシと記されていたが、細かく言えばセイヨウサンザシの赤花種の八重咲きである。庭木や盆栽に利用される。 サンザシ属のセイヨウサンザシと呼ばれるものには2種(Crataegus laevigata , C. monogyna) あり、どちらもヨーロ…

水槽で飼っているオタマジャクシには朝晩、ゆでたホウレン草の葉を餌として与えている。大きいものは約35mmに育っているが、小さいものはまだ12mm程しかない。大きいオタマが約半分、中位のものと小さいものが約半分である。 池のオタマにも少しはホ…

この淡い青紫色のツツジ属の花は、園芸品種のクレーター・レイク(Rhododendron cv. Crater Lake) 。Crater Lake とは、アメリカのオレゴン州にあるカルデラ湖で、サファイア色の神秘的な湖である。 アメリカで作られたこの花はもっとも青いシャクナゲといわ…