半坪ビオトープの日記

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ようやくエギーユ・ルージュの稜線、コルヌ峠(2414m)にたどり着いた。右には出発点のプランプラからも見えたプーリー・ブネ峰(2561m)が控えている。ぼろぼろ崩れるような感じの岩の塊だ。すぐ下には大きな雪渓がある。 右上の水色の花は、ワス…

シャモニ谷の向こうにはグランドジョラス(4208m)の北壁が見える。手前にメール・ド・グラスは見えないが、そこに合流するルシャー氷河は見える。 左に聳える鋭い尖峰ドリュ(3754m)も、奥に位置するヴェルテ針峰(4122m)の前では迫力に欠…

シャルラノン峰の尾根(2273m)を通り過ぎると行く手にコルヌ峠の右にあるプーリー・ブネ峰(2561m)が見え、その手前には今まで見えなかった大きな人工物が現れた。よく見ると、スキーリフトの終点であった。 右上の赤い花は、ロドデンドロン・フ…

小さな雪渓の横を通りながら、お花畑の道を歩き続けると、ようやくシャルラノン峰の尾根への上りにかかる。まだ太陽はまぶしいが、シャモニ針峰群の左にグランド・ジョラス(4208m)の北壁が見えてきた。 右上の花は、フウロソウ属のゲラニウム・シルバ…

岩場を越えると岩のかけらの多いガレ場を通り、行く手にシャルラノン峰の尾根(2273m)を見る。 道端には、イブキジャコウソウ属の赤いティムス・ポリトゥリクス(Thymus polytrichus)や、ミヤコグサ属の黄色いロトゥス・アルピヌス(Lotus alpinus)や…

岩場の最高点にはケルンが積んである。後ろを振り返るとモンブランの近くの雲は少なくなっている。エギーユ・デュ・ミディからの展望も絶好であろうと思われる。 右上の花は、センペルビブム・モンタヌム(Sempervivum montanum)。ベンケイソウ科のクモノス…

ようやく最初の岩場にとりかかる。プランプラの頭(2219m)のすぐ下だ。道端に咲いている花が太陽の光に照らされてピンクに輝いていた。 マツムシソウ科のクナウティア・ディプサキフォリア(Knautia dipsacifolia)だ。マツムシソウ属(Scabiosa)に似て…

くすんだ藤色のこの花は、ベンケイソウ科マンネングサ属のセドゥム・アナカンプセロス(Sedum anacampseros)。茎や葉はベンケイソウ科に共通の多肉質だが、花の姿は独特である。 よく見るとフジツボのようなものは花ではなくつぼみで、いくつか開いている小さ…

後ろを振り返ると、先ほど出発したプランプラの上に大きくモンブラン山群が聳えている。主峰モンブラン(4810m)には少し雲がかかっている。 左にはモン・ブランの展望台、エギーユ・デュ・ミディ(3842m)が見えるけれど朝日に照らされてまぶしい…

多くの花が黄色のキンポウゲ属だが、この花は白くて葉も大きく丈も高い、ラヌンクルス・プラタニフォリウス(Ranunculus platanifolius)。platanifolius とは、プラタナスのような葉をしたという意味で、フキのような大きな葉をプラタナスの葉に見立てたもの…

エギーユ・ルージュの稜線、コルヌ峠((2414m)は彼方のプーリ・ブネ峰の左にあり、とりあえずそこを目指す。その左には尖ったシャルラノン峰(2549m)が見える。その手前の岩場、プランプラの頭(2219m)のすぐ右を横切る。 そこまで、白い…

朱赤色の花は、ヒエラキウム・アウランティアクム(Hieracium aurantiacum)。この属で唯一の赤色系である。まっすぐ伸びた茎に数個の花をつける。 ヨーロッパから西アジアに分布する。日本にも帰化していて、コウリンタンポポとかエフデタンポポとか呼ばれる…

いよいよプランプラからエギーユ・ルージュの山に向かって歩き始める。白い雲の左の峰がプーリー・ブネ峰(Pourie Bne 2561m)だ。これからそのすぐ脇まで花の咲き乱れる細い登山道を上っていく。 水平に右に進み、シャルラノンというお花畑やカラマツ…

鮮やかな紅紫色の花は、ヤグルマギク属のケンタウレア・ネルボサ(Centaurea nervosa)。球状の総包が特色あり、細かい褐色の毛で総包本体がすっかり隠れている。 似た花にプセウドフィリギア(pseudophrygia)がある。前者は頭頂花が単花で背が低く葉は披針形、…

まだ夜が明けぬ4時半頃から6時少し前までヤマアカガエルの鳴き声がよく聞こえた。朝になって姿を見に行くと、黒っぽい姿で体を伸ばしていたが、人の気配ですぐ水の中に隠れてしまった。 昼間もときどきケロロ、ケロロと鳴いている。ようやく写真に収めた姿…

プランプラはエギーユ・ルージュの山並みから岬のように飛び出た台地なので、パラグライダーの離陸地点として有名である。今日もたくさんの愛好家が準備している様子が見え、次々に飛び立っていく。 モンブランを見ながら、ふわふわ空中を遊覧すれば楽しいに…

昨日は気温が17度を越すこの春一番の暖かさだった。夜遅く寝床に横になったら、カエルの鳴き声がかすかに聞こえた。ヤマアカガエルの初鳴きだ。

ケロロロロ、ケロロ、ケロロロロ、ケロロと鳴いている。去年のオス(のアカ)の鳴き声、キララララ、キララとは少し違うようだ。 去年の6月にメスのシロの死骸を見つけ、4月からオスのアカも見かけていないので、今年は産卵しないだろうし、カエルが鳴くこ…

ペウケダヌム・オストゥルチウムの葉に止まっているのは、ベニヒカゲの仲間 。Matt Rowlings の European Butterflies によると、ヨーロッパに生息する35種のベニヒカゲ属の中のエレビア・メランプス( Erebia melampus)に間違いない。 和名はわからない…

プランプラのロープウェイ駅の前には草地があり、色とりどりの花が咲き乱れている。群生している黄色い花は、レオントドン・ヒスピドゥス(Leontodon hispidus)。タンポポに似ているが、この属の花は日本には分布していない。 タンポポ属のセイヨウタンポポは…

やがて平らな草地、プランプラ(Planpraz)が見えてくる。プランプラ2000というレストランがあり、パラグライダーを楽しむ人もたくさんいて、その先にロープウェイの駅がある。 プランプラの駅に着いたらレストランの左の道を進み、ブレヴァンから下ってき…

ブレヴァン(2525m)から北北東を眺めると、エギーユ・ルージュの山並みが重なって見える。遠くに高く見えるのがプス針峰(Pouce 2874m)で、その右がグリエレ針峰(Gliere 2852m)である。 その間の雪の手前の黒い山がシャルラノン峰(Charl…

モン・ブラン山群はモン・ブランからアルジャンティエール針峰(3902m)まで北東に延びていて、アルヴ川もシャモニからアルジャンティエールまで北東に遡上している。 エギーユ・ルージュもブレヴァンからシャモニ谷に平行に北東に延びている。ブレヴァ…

ブレヴァンの南にアルプス最高峰のモン・ブラン(4810m)が聳え、左(北)にモン・モディ(Mt Maudit 4465m)と右(西)にドーム・デュ・グーテ(Dome du Gouter 4304m)を従えて、大きな白銀の山塊をなしている。 写真ではこの三山をアップ…

小さいリンドウのゲンティアナ(エンチアン)の仲間で白いものはない。ほとんどの花が花びらは5枚で、4枚のはカンペストゥリスしかないので、これはカンペストゥリス(Gentiana campestris)の白花といえる。 ここブレヴァンのロープウェイ駅周辺に多く、普…