半坪ビオトープの日記

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

中国北西部原産のボタンは、花王、花神として古代より中国を代表する花である。隋の煬帝が進貢させて以来愛玩され、唐の時代には大流行した。長安では都中に花があふれ、白楽天などの詩人もこの花を詠んだという。 日本には天平時代(729〜749年)に渡…

日本には北海道から九州までの山地にシャクナゲが自生している。北から、キバナシャクナゲ、ハクサンシャクナゲ、アズマシャクナゲ、オオバシャクナゲ、ツクシシャクナゲ、ヤクシマシャクナゲなどがある。キバナ以外は濃淡のある淡紅色で美しいが、高山性の…

産卵から6日経って、室内の水槽に分けたヤマアカガエルの400個の卵はほとんどオタマジャクシになり、寒天質を食べながら尾を振っていた。外の池には水草が蔓延って、オタマジャクシになると捕えにくいので、一度卵を全部掬って数を数えてみた。やはり8…

アメリカ東部からメキシコにかけて分布し、バージニア、ノースカロライナの州花となっている。日本には明治中期に渡来した。1912年に当時の東京市長尾崎行雄がワシントンにサクラを贈り、その返礼に1915年に東京に贈られた木としてよく知られている…

花弁が白色で、木振り、葉の形、花の形や大きさもヤマブキそっくりなのがこのシロヤマブキである。しかし、これはヤマブキの白花ではなく、白花でヤマブキに似ているというのでシロヤマブキと名付けられた。ヤマブキ( Kerria)とは属が違う、シロヤマ…

観察するために3分の1ほど室内の水槽に分離して、数を数えてみた。ここに約400個あるので、卵塊全体では約1200個あったことになる。 卵の形は最初はもちろん球形だったが、ほぼ3日たって、早くも勾玉状になっているものがかなり見つかる。見た目は…

翌日曜日の朝早く、またカエルの鳴き声がかすかに聞こえた。早速見に行くと、オスのアカが産まれたばかりの卵塊からやや離れて手足を伸ばしていた。ほとんどのカエルの産卵はずいぶん前に終わっていて、今ではあちこちでオタマジャクシになっているはずだ。…

同じく土曜日の夕方には静かになったので様子を見に行くと、既にアカがシロの上に乗っていた。一回り大きいメスが背中にオスをおんぶした形だが、陸生の動物の交尾とは違って、カエルのような水生動物の場合は、メスが産み出した卵にオスが精液をかける体外…

前日までメスを呼びつけるために水中で鳴いていたのとうって変わって、水草の上に姿をあらわし大声を張り上げているのは、縄張りを主張しているのだ。写真を撮ろうと近づくと、クアアアア、クアアアアと、逃げることなく近づきながら威嚇する。大きな人間に…

今朝、ヤマアカガエルの「アカ」が池に姿を見せていた。池にはセリがたくさん生え、水の減りが早いので、昼に水を足そうと水道に近づいたとき、近くの小さい火鉢の中にアカガエルが浮いているのに気づき驚いた。背中に「ハハハ」の模様がある行方不明になっ…

4月も半ばを過ぎると公園や街路の植え込みに大輪のオオムラサキが咲き乱れる。公害や病虫害にも強く、都会で最も利用されている造園材料の一つだろう。 原産地不明の園芸品種で、ケラマツツジとリュウキュウツツジとの交配でできたという説と、ケラマツツジ…

この花は赤塚植物園で見つけた花だが街中ではあまり見かけない。牧野富太郎は「日本植物図鑑」増補版で、中国北部原産のこの花の標準名をウメザキウツギ、一名マルバヤナギザクラ、バイカシモツケとしたが、どれも牧野博士の命名になる。 リキュウバイ(利休…

キリシマ(別名クルメツツジ)は古くから植栽されていて品種がとても多い。花色は白から濃紅色または濃紫紅色まで様々な色彩の濃淡があるが、淡紅色や濃紅色の品種が特に多い。これはその中でも最も寒さに強く、よく開花する濃紅色の代表品種の日の出と思わ…

根津神社のツツジがはや満開という記事が出ていたが、先日も住宅地を歩いていたらあちこちでツツジが咲いていた。 日本に原産し、また、改良発達した各種のツツジの中で、海外で最も歓迎されているのが、このキリシマ(霧島)といえる。別名クルメツツジの方…

バラ科シモツケ属の美しい花木の一つ。シジミバナとともに江戸時代初期に中国から渡来。庭や公園によく植えられ、高さは1〜1.5mで、株立ちの枝の先はユキヤナギと同様に垂れ下がる。4〜5月頃、新葉とほぼ同時に昨年枝から当年枝の先に数十個の散状花…

山野に生え、高さ1〜3mになる落葉低木。3〜4月、葉に先立って枝先に淡紅紫色の花を1〜3個つける。葉は花の後に3枚輪状につき有柄で互生。若葉は内側に巻き、両面に腺毛があって粘る。秋には紅葉して美しい。類縁種にトウゴクミツバツツジ、サイコクミ…

1月25日に咲き始めたビオトープのツバキもそろそろ終わりになりそうだ。池の周りの二本のツバキの花は合計百個位咲いては散っていった。池に落ちるものも多く時々拾ったが、花びらは池にすむ小さなミズムシのエサにもなっている。ヤマアカガエルは未だに…

先日、赤塚植物園でアケビの花が咲いているのを見かけた。山野に生え、長さ8cm前後の少し彎曲した短い瓜に似た実を吊り下げ、秋になると淡紫色に熟す形と色が好まれるアケビ。果皮が縦に裂けて中から白いワタを覗かせる。中に無数にある黒い種子の周りを…

ドウダンツツジは花も葉もすっきりした感じが好かれる。 ドウダンは灯台の転訛で、枝の分かれ方が三本の黄をひもなどで結び合わせ、上下を広げて油皿をのせる、結び灯台の脚に似ていることに由来する。房総南部と静岡以西の山地の、主に蛇紋岩地帯に自生する…

常緑低木で高さ2m内外の叢生した株になり、枝は緑色で長く垂れる。葉は奇数羽状複葉で小葉は3〜5枚、光沢があり卵形で全緑。5〜6月、花は枝の先に集散花序につけ、花冠は芳香のある黄色で5裂し、花筒は細長く艶があって気品を感じさせる。 庭木として…

古い時代に中国から渡来した落葉低木で、高さは1〜2mになる。4月、前年枝から出る新芽に3〜8花を散状花序につける。花は白色でやや緑色を帯び、八重咲きで中心部はへこみ、直径10mmほどになる。雄しべと雌しべは退化し、結実しない。 寒さにも強く…

住宅街を歩くとあちこちの垣根越しにこのハナズオウの花が咲いているのを目にする。4月頃、葉に先立ち紅紫色の蝶型花を枝いっぱいに咲かせる。中国原産で、日本には1695年以前に渡来した。紫荊とも書き、すおうばな、すおうぎともいう。名の由来は、花…

赤塚植物園で板橋区の花ニリンソウ(二輪草)が見ごろだというニュースに誘われて見に行った。かつて雑木林の下草としてよく見られたというが、今は区内に雑木林がほとんどなくなっている。園内に群生している白い可憐な花がニリンソウで、一本の茎に二輪の…

あちらこちらでヤマブキの花が咲き出している。一重咲きが多いが、このような八重咲きもたまに見かける。 細い枝が山の微風にもサヤサヤとよく振れ動くことから「山振」とされ、それが転訛してヤマブキになったとされる。日本全国及び中国、朝鮮に分布するバ…

もう一月も前から職場の裏庭でヒサカキの花が咲いている。とても小さくて目立たない花だが、花期はとても長い。 山地に自生し、高さ4〜8mになる。灰褐色の樹皮に、長さ3〜8cmの厚く光沢のある、茶に似た葉をつける。雌雄異株で、4月頃、やや茶に似た…

この花は3月に近所で見かけたベニコブシで、シデコブシの一種である。 シデコブシは4mに満たない低木で、コブシの八重とも思われるような細い12〜18弁の白花をつける可憐な花であり、本州中部に自生する。ハクモクレンが中国の貴婦人としたら、このシ…

伊豆高原のはずれ、赤沢の溶岩台地の林の中で、名前が分からない白い花が咲いているのを見つけた。小豆色の長い柄のある掌状の葉はユキノシタに似て浅く裂け、同じく小豆色の高さ20〜40cmの花茎の先に3〜4個の白い花をつけている。花の形はミヤコイ…

伊豆高原一帯はサクラが満開で花見客がたくさん集っていた。桜並木通りはソメイヨシノが満開であり、さくらの里公園や付近の道路沿いでは白い花びらのサクラが多く咲いていた。大室山から伊豆スカイラインの道路沿いではキブシの花があちこちに垂れ下がり、…

週末に伊豆高原の近くに出かけた。海岸近くの溶岩台地にはタブノキをはじめ暖地性樹木が鬱蒼と茂っていた。タイワンリスも繁殖しているらしく何回か見かけた。タイワンリスは台湾が原産地で、日本には住んでいなかった。現在の繁殖地は伊豆大島や江ノ島・鎌…