半坪ビオトープの日記

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

これも職場の裏庭に咲いていたレンギョウ。世界中に植えられているが中国原産で、日本には江戸時代に渡来した。漢名の連翹に基づく命名であるが、実は中国で連翹と呼ぶものは、オトギリソウ科の多年草であるトモエソウであり、本当の漢名は黄寿丹と書く。別…

サクラの開花宣言から10日ほどたってようやく5分咲きから満開となった。職場の庭のソメイヨシノも8分咲きだ。 サクラの花を見ながら宴会をする、いわゆる花見の宴はいつごろからであろうか。万葉集にはウメの花がサクラの3倍ほど歌われている。奈良時代…

今朝方、ビオトープの池の中でヤマアカガエルの「アカ」が枯葉にしがみついているのを見つけた。夕方、同じような格好で水に浮かびながら鳴き始めた。毎日夕方から明け方まで鳴き続けているのだが、だんだん声がかすれ、明け方には鳴き声も「ケケケア、ケケ…

マンサクの花は先月(20日)すでに紹介しているが、これはトキワマンサクの変種のベニバナトキワマンサク。マンサクと似た、細いひも状のねじれた四弁花をたくさんつける。トキワマンサクも園芸品種となっているがあまり見かけない。このベニバナトキワマ…

中国西部原産で、漢名は垂絲海棠。4月、赤味を含んだ若芽と同時に、帯紫紅色の八重または一重の花が総状に垂れる。5cmほどの花梗で垂下する花が雨に濡れる様はなまめかしく、「雨に悩める海棠の風情」といって、美女を形容する言葉として使われる。とい…

近くの区界の川を暗渠にし上を細長く公園にしている。格好の散歩コースで四季折々の花を楽しむことができる。このニワウメ(庭梅)もそこで見かけた。 中国原産で古い時代に渡来した。高さは1〜2m。花は春に葉より早く咲き出しだし、小枝の各節ごとに2〜…

今夜も8時ごろからヤマアカガエルが鳴き出しているが、「ケロロロロ」と鳴く声が心なしかか細い。 さて、ボケには大きく分けて中国原産のカラボケ(Chaenomeles speciosa) と、関東以西に自生する日本特産のクサボケ(Chaenomeles japonica) の2種があるが…

一昨日20日に東京のサクラの開花宣言があり、あちこちでサクラが咲きはじめている。ビオトープでもまた、昨夜からヤマアカガエルが鳴き出した。前は、キララララと鳴いていたが、今回はケロロロロと鳴いている。 これはあきこちで咲いているユキヤナギ。葉…

このオウバイも2月には既に咲いていた。普通は一重だが、これは珍しく八重咲きで上品な感じがする。 ウメの咲く時期に咲き、花の形もよく似ているため「黄色い梅」と名付けられた。中国原産で古い時代に渡来した。耐寒性があり、中国ではどの花よりも先に開…

コブシは街中ではモクレンより早く咲き、今年も3月初旬には咲き始めていたが、まだ咲いているのを見つけた。 コブシは日本特産といわれ、学名は Magnolia kobus と和名が用いられている。漢字では辛夷と書くが、それは誤りだと牧野富太郎は指摘している。モ…

昨日見かけたサクラはやはりソメイヨシノではないと思うが、それにしてもいろいろなサクラが咲いている。 これは、カンヒザクラ(寒緋桜)といって、葉より早く、1〜3月に緋紅色または桃紅色で直径2cmの花が数個ずつまとまって垂れ下がって咲く。花は半…

早かったサクラの開花予想が修正されて延びたはずだが、今日、街中を散歩した限りでは、あちらこちらで咲いていた。開花予想はソメイヨシノが対象だが、既に咲きだしているサクラがソメイヨシノかどうか確定するのは難しい。ソメイヨシノは駒込の染井の植木…

あちこちの庭先でジンチョウゲ(沈丁花)の花が特有の甘い香りを漂わせるようになって久しいが、まだ元気よく咲いている。 葉は厚い革質で光沢があり互生する。3月から4月、枝先に香りのよい花を10〜20個頭状につける。花弁はなく、萼は筒型で先が4裂…

2月ごろからあちこちで、ヒイラギナンテンの花が咲いているのを見かけた。刺のあるモクセイ科のヒイラギとはかけ離れた、メギ科ヒイラギナンテン属でナンテンに近いが、葉の先はヒイラギのように鋭く尖っている。 3月から4月、茎の先に総状花序が垂れ下が…

中国原産で古い時代に渡来した。4月初旬、葉と同時かやや早く、白色または淡紅色で直径1.5〜2cmの花を木に張り付いたように咲かせる。咲く時期も姿形もウメとサクラの中間で、花弁は5枚。6月ごろにルビー色に実が熟し、食べられる。花や味よりも赤…

鶯の鳴き始める早春に開花するので「ウクヒス」と名付けられたらしい、と貝原益軒の「大和本草」(1708)にある。スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木。別名は、ウグイスノキ、グミ、グミノキ、アズキイチゴなど。カグラの漢字名および名の由来について…

これは寸又峡の近くで見かけたシロモジ(白文字)の花。本州中部以西、四国、九州、中国中部に分布し、山地に生え、高さ4〜6mになる。葉は長さ6〜12cmで中部まで3裂、まれに5裂する。4月初旬、葉に先立ち黄色の花が1〜4個集まって咲く。雌雄異…

日本特産種で全国の山地にごく普通に自生し、よく分枝して高さ3〜5mになり、大きいものは8mにも達する。3〜4月、葉の出る前に長さ4〜10cmの淡黄色の穂状花序を枝いっぱいに垂らす。 雌雄異株で、花の後、雌株にぶどう状に実を結ぶ。その果実をヌ…

昨日、静岡県の寸又峡を訪れたが、途中の富士川SAで休憩し、富士山を眺めた。ちょうど、トサミズキ(土佐水木)が満開だった。 トサミズキは、高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地などに自生し、高さ2〜4mになる。3〜4月、葉に先立ち穂状花序を垂らし、淡黄色…

アセビと同じく、近所の団地の庭でアケボノアセビを見かけた。 花が紅色の品種で、まれに自生するが、園芸種が多い。花の色には濃淡があり、特に濃紅色のものをベニバナアセビという。 アセビにはほかにも、ホナガアセビ、リュウキュウアセビや、園芸種のヒ…

ヤマアカガエルは一昨日の夜、少し鳴いた後静かになり、昨夜も鳴かなかった。しかし、まだ産卵はしていない。 この写真は、近所の団地の庭に咲いていたアセビ。枝葉に有毒な成分があり、牛や馬が食べると酔っ払ったようになるといわれ、馬酔木と書く。アシビ…

この花も赤塚植物園で見かけた。モクレン科シキミ属。暖地の山地に自生し、高さ2〜5m。3月から4月、葉腋に淡黄白色で3cmほどの花が咲く。果実は10個ほどの袋果が星型に並び、秋に熟すと裂け、有毒の種子をだす。枝や葉を切ると抹香の匂いがするが…

このミツマタの花も先日(二月)の赤塚植物園で見かけた。中国原産で、室町時代末期に日本に渡来したとする説が一般的。樹皮の繊維を和紙の原料にするため広く栽培されてきた。高さは1〜2mになる。枝は3本に別れ、さらにまた3本に分かれることからミツ…

昨日今日と4月下旬の暖かさで汗ばむ陽気だった。昨日は夜半からヤマアカガエルが鳴きだし、明け方の5時40分まで断続的にキィララララ、キィララララと鳴いていた。私の寝床からも聞こえるので、いつ鳴き止むか耳を傾けているうちに夜が明けた。相手が現…

今朝5時50分から6時まで、ヤマアカガエルがビオトープで鳴いた。キィララララ キィララ キィララララ キィララ、と透き通るような声で淡々と十分間鳴き続けた。産卵場で雌を待ち受ける雄のラブコールなので、ビオトープに雄がいることが分かった。冬眠す…

ビオトープのもう一本のツバキの花が先週から咲き出している。こちらは一回り小さいが蕾の数は多い。もう、ホソヒラタアブが蜜を吸いにやってきた。ミツバチより細身だが、早春より晩秋まで花に集まり、もっともよく見かける虫だ。 さて、欧米ではツバキは東…

赤塚植物園の近くでサンシュユの花が咲いていた。マンサク、ロウバイなどとともに春の訪れを告げる樹木の花として親しみを感じる花なので、かなり前から探していたがようやく見つかった。 朝鮮、中国原産で江戸時代(享保)に薬用植物として渡来した。しかし…

ミスミソウの1品種で、3裂する葉の先が丸みを帯びている。和名は、葉の形が祝いの席に飾る島台の洲濱(州浜)に似ていることによる。島台とは、饗宴の飾り物として、松・竹・梅・鶴・亀などを飾るのに使った州浜の形に象った台のこと。州浜というのは、河…