半坪ビオトープの日記

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

キンポウゲ科ミスミソウ属。和名は、3裂する葉の形に由来する。雪の残る頃に開花するので、別名ユキワリソウともいうが、一般的にはユキワリソウ(雪割草)といえば、高山に咲く濃いピンクのサクラソウ属の花を指す。 落葉広葉樹林などに生える高さ5cm以…

週末に板橋区立赤塚植物園に出かけた。武蔵野の面影を基本に万葉薬用園も併設している。区立ながら植物の種類が多いので結構楽しめた。これから花の咲いていたものをいくつか紹介していく。 まずは、セツブンソウ(節分草)。 和名の由来は、早春に寒さをし…

ツバキにはメジロやヒヨドリがよく蜜を吸いに来るが、このウメにもヒヨドリが来ていて、紅梅と白梅の間を行ったりきたりしていた。 万葉集には約4500首の歌が集められているが、その約三分の一が植物と関わり、150種以上の植物が登場するといわれてい…

自然教育園の帰りに近くの泉岳寺に寄ってみた。赤穂義士の墓がある寺で、庭には紅白の梅が咲いていた。 今年は記録的な暖冬のため、例年より早くからいたるところで梅の花は咲いていたが、まだこれから咲くものもあれば、ちょうど満開にさしかかったものもあ…

自然教育園の奥のほうにユキワリイチゲという名の花が群生していた。見かけたことがない花だなと思っていたが、本州西部から四国、九州だけに分布するそうだ。とくに葉の様子が変わっている。表面に白い斑紋があり、裏面は紫色を帯びる。山麓の林のふちや竹…

モンシロチョウが、オオイヌノフグリの咲き乱れる陽だまりをひらひらと舞い、オニノゲシの花に止まった。まだ2月22日なので、東京(中野区)では記録的に早い初見日だと思われる。 アザミのようなとげとげしい葉をまとい、タンポポのような黄色い花を咲か…

このマンサクも自然教育園に入ってすぐのところに咲いていた。春まだ雪の残っている山中に、いちばん早く咲く花であるとして「まず咲く」から名づけられたといわれる。ほかにも、花がびっしりと咲くので「豊年満作」からとする説や、細くねじれた花びらが不…

昨日、目黒の自然教育園を散策しフクジュソウを見つけた。陰暦の新春に花を開くところから、新年を祝うめでたい花として好まれてきた。江戸時代には二百種を数えたという園芸品種も大正時代には絶滅の危機に瀕したが、現在は埼玉県の中村家に数十種が伝えら…

職場の近くで満開のギンヨウアカシアを見かけた。原産地はオーストラリア南東部、マメ科アカシア属。花は総状花序で、1花序に20花ほど黄色の球状で咲く。樹高は5m以上になり、開花期には樹全体が黄色に染まり周りを華やかにする。葉の色が銀灰色、虫媒…

今年の冬は記録的な暖冬でいまだに雪が降らない。今日も穏やかな日差しの中、珍しくムラサキシジミがツツジの葉上で日光浴をしていた。都会で見かけるのは稀なので驚いた。成虫での越冬にしてはまったく無傷で、目が覚めるような青藍色の翅はこの上なく美し…

ダイトウチャ(大東茶)は台湾産のタイワンツバキ属で、一重の中輪、平開咲き。蕾が数個から十個ほどかたまっていて順次咲くので、11月から4月まで花期が長い。園芸種としてかなり出回っているが、どうみても大柄な茶の花といったところ。 さて、椿の字を…

サザンカがすっかり咲きそろった後、ツバキが咲き始める前の真冬に咲き始めるのがタチカンツバキ(立寒椿)である。サザンカが Camellia sasanqua で、カンツバキは Camellia hiemalis (冬咲きの)であり、タチカンツバキは Camellia hiemalis 'Kanjiro' と…

近所に八重咲きの白いサザンカ(山茶花)がまだ咲いていた。サザンカは日本原産で、山口県および四国、九州、沖縄に自生し、地植えの北限は東北南部といわれる。野生の花の色は淡い桃色を交えた白が基本である。園芸品種には白から紅色までいろいろとあるが…

これも東福寺の境内で見かけた。満開になっても中心部が開かず宝珠の花形をした咲き方で宝珠咲きという。 椿にまつわる小説にデュマ・フィスの「椿姫」がある。娼婦マルグリットと純情青年アルマンとの悲恋物語で、戯曲化された後にベルディによってオペラ化…

駅も含め志木駅の南は新座市になっている。十分も歩くと畑の残る住宅街で、小さな畑の道路際に4mほどの高さのロウバイ(蠟梅)の木が数本植わっていた。青空を背景に蠟細工とも見える明るい黄色の花をいっぱいに咲かせている。陰暦蠟月(12月)から咲く…

先週、志木駅南、新座市のある庭先でとても大きなツバキを見かけた。濃い紅色の八重咲きで、15〜16cmほどある、堂々とした極大輪であった。日本では侘助など小さいものの方が人気がありそうだが、大きさでの分類は大体以下のとおりである。 極小輪(6…