半坪ビオトープの日記

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

屋上にはナツアカネ・アキアカネのほか、羽の先が褐色の赤とんぼも来る。これがノシメトンボだ。都会でもよく見かけるこれら3種が同時に見られた。都会にも飛んでくる理由は分からないが、赤とんぼといえば、幼いころの童謡と、広々とした田んぼや畑のある…

朝日新聞の本日の朝刊にツマグロヒョウモンの紹介記事が載った。温暖化のため都内でも生息と、関東でも越冬し土着化したことを確認している。ただ、温暖化とは別の要因として、園芸品の三色スミレを食草にしたためとしているが、そうとは思えない。プランタ…

今朝見かけたヤマアカガエルの「シロ」は、3週間前と同じくキウイの切り株の近くの植木鉢のかけらの上だった。そのときは赤味がかったシロといったが、今朝は白かった。しかしフラッシュを使った写真を見ると、フラッシュで赤味がかるのが分かった。これは…

屋上には3種類ほどの赤とんぼがやってくる。そのうちでも、ナツアカネとアキアカネの見分け方が難しく、8月上旬に見たのはナツアカネと今では断定できるが、最初はアキアカネと思った。今度は胸の模様がはっきりしないが、やはりアキアカネのオスであろう。

ニラの花に集まる甲虫では、このコアオハナムグリが目立つ。花粉まみれで夢中になって花粉を食べている様子はなんともほほえましい。全国に分布し、最も普通に見られる小型のハナムグリである。真夏は休眠し、白い花によく集まる。

屋上にはプランターがたくさんあるが、手入れもされず荒れ放題でニラの花が咲き乱れている。蝶やハチが集まるのでカメラ片手に見回っていると、時々スズメバチがやってきてひやりとさせられる。ニラの花を一つ一つ調べて獲物を探している。蝶やトンボは逃げ…

昨日屋上に飛来したツマグロヒョウモンのオスは典型的なヒョウモンチョウの姿をしていたが、このメスもエキゾチックで美しい。前日放したメスと思うが、オスも2匹来たのだから、近所で繁殖しているのは間違いない。屋上には、ほかにもヒメアカタテハやモン…

ヒョウモンチョウがビオトープの上のほうに飛んでいったので久しぶりに屋上を見に行くと、ニラの花の蜜をツマグロヒョウモンが吸っていた。見ていた限りでも、オスが2匹にメスが1匹飛来した。先日保護した蛹は一昨日羽化したが、またもやメスであった。都…

まだいくつかオレンジ色の花を咲かせている隣のノウゼンカズラが、またもやビオトープに乗り出してきた。その枝にカマキリがいた。羽の中ほどに白紋がある、ハラビロカマキリだ。以前、冬に野山に行くときにはカマキリの卵をよく持ち帰った。春になって、そ…

ビオトープにいつでも飛び回っているのがこのヤマトシジミだ。小さくてすばしこくあちこち飛び回るので、クモの巣に引っかかるぞと思うまもなく、本当に引っかかってしまった。蝶の翅の振動が伝わると同時に、するするとジョロウグモがやってきて糸を巻いた…

普段ヤマイモといってしまうが、正式にはヤマノイモだ。日本中に生育しているとはいえ、北海道には自生していない。サトイモと同じく東南アジア原産の食物だから、有史以前に渡ってきたのだろう。ビオトープにはあちこちに生えているが、今年は早めにムカゴ…

昨日・今日と、ヤマアカガエルの「アカ」が少し黒味がかった姿で現れた。藪が深くて全身の写真は中々うまく取れない。ハエを捕まえ針金に刺して、餌としてカエルの目の前にぶら下げたら、うまく舌を出して食べた。キンバエとイエバエ、都合6匹与えた。時間…

最も普通のセセリチョウである、イチモンジセセリが細い葉に止まっている。ジェット機型の体形と小刻みの羽ばたきで素早く飛び回る。多分、クモの巣も破ってしまうだろう。明け方、こぶし大にクモの巣が破られていたことがあるが、多分スズメガなど大型の蛾…

ビオトープのジョロウグモは朝方せっせと網を張っていることがある。毎日網を張り替えるという、同じコガネグモ科のオニグモとは違い、たまに張り替えるだけだが、部分的な補修は随時している。これはコガネムシを捕食したところ。8mmほどのヒメビロウド…

夏の終わり頃からオンブバッタは、メスがオスを負んぶする。というより、他のオスを寄せ付けないよう、メスを占有しているのだ。交尾の時でなくても乗っていて、オスはほとんど何も食べない。初夏にはオス・メスの区別がつかなかったものが、体格の差がこん…

隣の庭木に初夏の頃ミノムシが発生し、月を追うごとに増え、一本は今にも枯れ木になりかけている。周りの木に少しずつ移っていったが、とうとう我が家の壁やビオトープにも移ってきた。かなり大きいので一般的なオオミノガと思う。好みの植物があるのかわか…

数日前に、職場の近くでツマグロヒョウモンのメスが飛んでいるのを見かけた。それからスミレの株に気をつけるようにしていたら、今日、郵便局の脇の細い路地にかなり生えているのを見つけた。案の定、ツマグロヒョウモンの秋令幼虫がいた。4〜5cmの今に…

池の周りにはユキノシタが茂っている。その葉の上にちょこんと子ガエルが乗っている。以前はたくさんいたカエルがここまで少なくなると、一つ一つの仕草に親しみを覚える。昨日も一匹、隣の庭で見つけた。隣の庭は砂利で、なおかつ30cmほど段差があって…

房総の館山から連れ帰ったジョロウグモはビオトープの椿の枝を中心に網を張ってすっかり住み着いた。オス・メス番いで連れ帰ったはずだが、元気な姿はメスだけだ。3ヶ月ほど前にジョロウグモのオスがどこからかやってきて網を張ったことがあった。1週間後…

6月中旬に害虫が大発生したため伐採したキウイの株から芽が吹いてきた。切り株で15cmほどあるのだから、地下に相当根を張っていたはずだ。根株まで掘り返してなかったので芽が吹いてきたのだ。すっかりあきらめていたキウイだが、こうして若返った姿を…

昨日隠れていたヤマアカガエルはやはり「シロ」だった。今日は植木鉢の上に悠然と構えていた。10日前の姿と比べると、少し赤みがかっている。多分、植木鉢の陰にいた擬態の影響だろう。それとも、以前白っぽく見えたことが擬態の影響だったのかも知れない。

ヤマアカガエルの子供は3・4匹しかいなくなったようだ。雨が降るたびに外に出て行くので減ってきたが、昨日の雨で出かけた子ガエルが今朝方ビオトープのすぐ外にいた。ビオトープの左側では、植木鉢のかけらの陰から親ガエルが枯葉を引き寄せていた。近く…

館山野鳥の森の西の平地には田んぼが広がっていて、刈入れが間近だ。浜辺に近いところは幅広い防砂林が続いている。小さな漁港を取り囲むひっそりとした過疎の家々の路地を散歩すると、ウンカやハムシなどの小さな虫がたくさんいてあきない。また、それを狙…

玄関の脇、ビオトープの向かいに大きな火鉢が置いてあり、そこにミソハギを植えている。すでに8月の中旬から淡いピンクの花を咲かせている。今年は春に虫に食われたせいで、ひょろひょろと細長く元気がない。名前の由来は溝萩あるいは禊萩といわれる。別名…

館山野鳥の森は鬱蒼とした暖帯林で、明るい草地が少なく蝶の種類もそれほど多くない。これはヒメウラナミジャノメだ。小型ジャノメチョウの仲間は似ているものが多く、捕らえて蛇の目の数と模様を比べてみないと区別できない。このほかに、モンキアゲハ、ク…

房総のひなびた漁村では子供の姿も少なくなった。それでも毎年訪れていると、1・2件の家が建て直されていくのがわかる。野鳥の森だけでなく田んぼの脇や家々の庭のはずれに虫たちは生き生きと生活している。これはコガタコガネグモのメスの背中側だ。赤と…

海辺の草地で見かけたナガコガネグモのメスは、コガネグモより腹が長く(体長25mm)背の模様は黒・黄色・白銀色の帯がとても鮮やかだ。クモ類全体のなかで、ジョロウグモと女王の座を競える美しさがある。オスはジョロウグモと同様、メスの半分の大きさ…

房総半島も南端に近づくと丸い丘陵が多くなり、スダジイ・ヤブツバキなどの暖帯林になる。館山野鳥の森の周辺では、マテバシイ・コナラ・ヤブニッケイ・トベラなども多い。ジョロウグモのほかにも丸網を張るクモがいろいろいる。これはコガネグモのメスで、…