半坪ビオトープの日記

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

房総の浜辺の近くを朝早く散歩していると、道端の木々の合間にクモの巣をたくさん見かける。特に多いのがジョロウグモで、大きめのメスが中央にでんと構え、隠れるように小さめのオスが控えている。模様もオスは薄茶色で地味なのに比べ、メスは黒と黄色のま…

ビオトープの近くにアシナガバチの巣が落ちていた。巣を一部分解してみると、ミイラのような蛹が5匹と小さな幼虫がたくさんでてきた。これは今月6日に屋上で確認した、コアシナガバチだ。当時、ツマグロヒョウモンの終令幼虫が食しているスミレの株ごとビ…

民宿から浜辺へ散歩に行く途中の空き地の藪には、ぶどう科の雑草=ヤブカラシが茂っている。ビロードスズメやクロクモスズメなどのスズメ蛾の幼虫の食草で、子供の頃、すべすべしたグロテスクなイモムシをよく見かけたものだ。その花枝には、ピンクやオレン…

トンビの舞う房総の浜辺にはハマボウフウやボタンボウフウがたくさん咲いている。すでに白い花は咲き終わり種ができつつある。これはセリ科の害虫、アカスジカメムシがボタンボウフウに群がっているところだ。 ビオトープでは、ヤマアカガエルの「アカ」と「…

昨日から一泊、館山市郊外、外房の相浜という海辺の民宿で、読書会の合宿をした。近くには野鳥の森があり、軽くハイキングしたり、静かな浜辺で泳ぐこともできた。生き物は蝶やトンボやクモが主だがこれからいくつか紹介していく。この蝶はテングチョウとい…

奥只見のハイキングコースを歩くと、明るい稜線ではカラスアゲハ・キアゲハやアカタテハやヒョウモンチョウが多いが、薄暗いところではこのヒメキマダラヒカゲとサトキマダラヒカゲが多く飛び交っている。この両種はジャノメチョウ科の中ではよく似ているが…

奥只見にはヒョウモンチョウがいくつか飛んでいたが、ギンボシヒョウモンとミドリヒョウモンを捕らえて確認した。ミドリヒョウモンはツマグロヒョウモンとともに首都圏でも見かけることができるヒョウモンチョウで、ともに元気よく飛ぶ姿は都会では頼もしい…

奥只見の枝折峠(1065m)から明神峠(1236m)に着く少し手前、標高1200mほどの所でかなりの残雪に出会った。雪が解けたあとに咲いていたのがこのノウゴウイチゴだ。名は岐阜県能郷山にちなみ、山地に生える。シロバナノヘビイチゴ(花びら5枚)とそっく…

奥只見湖畔で瀕死のオスのカラスアゲハを見つけた。この後、枝折峠から明神峠へのハイキングコースでも、キアゲハとともに稜線上をすばやく飛翔する姿に何回か出会った。ミヤマカラスアゲハと同じく青緑色の鱗粉が妖しく輝き、アゲハ蝶の中でも特に美しい。

2週間ぶりにヤマアカガエルの「アカ」を見かけ、ようやく撮影に成功した。中央池と右の池周辺にはミゾソバとヤブマオが密生していて、池のふちに構えている親ガエルを見つけてもピントを合わせて撮ることが難しい。このところの猛暑で子ガエルも含めカエル…

ツマグロヒョウモンの飼育が終了したので今までの経過を整理しておく。7月12日:スミレ・タチツボスミレの葉に産卵。7月31日:アシナガバチに襲われていた、2・3・終令幼虫11匹を保護。8月5〜12日:9匹蛹化。8月17〜20日:8匹羽化。内…

今日でツマグロヒョウモン最後の蛹が羽化した。蛹の抜け殻の下には赤い血のような液が落ちていた(直径2cm)。羽化直後は体が伸びきり固まるのをじっと待っている。飼育箱で羽化し雌雄が確認できた5匹すべてがメスだった。ビオトープの蛹1号の横腹には…

奥只見湖南岸の樹海ライン(352号)は尾瀬御池や桧枝岐を抜け会津田島まで通じている。ただし御池より先は規制が多いので注意が必要だ。樹海ラインは沢と岬をジグザグに進む。ある沢でオオルリボシヤンマを捕まえた。奥只見には今、アカトンボ(アキアカネ)…

奥只見湖畔の銀山平にある白銀の湯の裏手に遊歩道がある。その脇に流れる小川でオタマジャクシを捕った。大2匹が35mm、小5匹が25mmの大きさだが、種名は分からない。その近くの山道でニホンアカガエルの成体(60mm)と亜成体(20mm)を見…

とうとうツマグロヒョウモンが羽化した。7月31日にアシナガバチの餌食になるところを保護して、食草のスミレを何度も採集して与え、ようやく羽化にこぎつけた。9匹の蛹のうち、8月7日蛹化の2・3号(ビオトープ)、8月9日蛹化の5・6号(飼育箱)…

関越自動車道とシルバーラインを使うと、昔、秘境といわれた奥只見に簡単に入ることができる。銀山平には白銀の湯という温泉があり、その奥の遊歩道を散策した。モンキチョウやルリタテハ、ウラギンヒョウモンやアサマイチモンジなど、子供が捕虫網で捕った…

一昨日から二泊三日の夏休みをとり、奥只見湖と八海山周辺に出かけた。これは奥只見湖から見た荒沢岳(1968m)と越後駒ケ岳(2002m)。ハイキングは駒ヶ岳の山麓の末端、枝折峠から明神峠までと、八海山の4合目から5合目半のコギ池まで、それぞれ往復2…

カエルが姿を現さないときにビオトープでよく動くのはオンブバッタだ。今日も大きくて堂々とした姿のメスの周りに、小さなオスが二匹ご機嫌を伺っている。ヤマイモの葉にはキベリクビボソハムシがたくさん集まって虫食いだらけになっている。

蛹化直後数分で、折りたたんだ羽の形が現れてくる。蛹化したときには残っていたオレンジ色の背中の模様も消え、亜背列の五対の突起が黄金色に輝く。残りの突起の鋭さと黄金色の突起の鮮明さが近縁種の中で一際目立つ。コヒョウモンの仲間はすべての突起が黄…

今日も1匹蛹になった。幼虫の脱皮と同じく、前蛹の皮を脱いでいくが出てきたばかりのこの場面ではまだ幼虫の姿をとどめている。蛹になると消えてしまう、朱赤色の背線がオレンジ色でまだ残っているし、羽の部分もまだ伸びていない。今までの7匹の蛹化でみ…

ツマグロヒョウモンの終令幼虫は、5〜7日で蛹になる。蛹になるときには近くの枝葉に移るが、適当なものがなければ食べていたスミレの葉柄にもぶら下がる。30mm程度に身をかがめ、頭を下にして垂下した姿は、幼虫から蛹への変身の呪文を唱えているみた…

小さなカエルは10匹弱いるが、全体に育ちが悪い。最後にカエルになったのが10日前だが、変態直後と同じ10mmほどのものがまだ数匹いる。このカエルは15mmほどある。親ガエルの「アカ」がここ4日間、毎日池の淵に姿を現しているが、深い藪のため…

3令から終令になったときには35mm位の大きさだが、蛹になる直前には45〜50mmにもなる。下を向いている頭部は黒く、胴部はビロード状の黒色で、背線と突起下部の朱赤色が鮮やかだ。突起の数と配列は、ミドリヒョウモンやクモガタヒョウモンなどの…

ヤブマオの葉に止まっている赤とんぼは、ナツアカネかアキアカネか。十数種類いる赤とんぼ類の見分け方はとても覚えきれるものではない。最も一般的な、ナツアカネとアキアカネの比較点、下唇の中片が黄色か黒か、まゆがないかあるかでは難しい。結局、胸の…

ツマグロヒョウモンの幼虫の食欲は旺盛で、スミレの大きな株を2鉢用意したが4日で丸坊主にしてしまった。再び2鉢用意して取り替える時に幼虫の内訳を調べた。2令幼虫(8〜15mm)2匹、3令幼虫(20〜30mm)4匹、終令幼虫(35〜45mm)4匹のほか…

ヤマトシジミの雄がセリの葉に止まっている。このあと花にも訪れた。いたるところに生えている雑草のカタバミを食草としているので、都会を含めて最も普通に見られるシジミチョウである。本州・四国・九州のほか、中国・東南アジア・インド・パキスタンまで…

6月にヌマエビと一緒に数えた、名前の分からない水生ワラジムシは、ミズムシということがわかった。ワラジムシ目のミズムシ科で約30種いるという。大きさは大きいものが8mmあり、藻などの植物性プランクトンを食べ、水中の落ち葉の上をよく歩いている…

3日前に右の池、2日前には中央池に現れた、3匹目のヤマアカガエルの親と呼んでいる白いカエルが体格では最も大きい。これからは「シロ」と呼ぶ。2日前に右の池にいた、最も赤い親ガエルをこれからは「アカ」と呼ぶ。6月18日に一度保護した全体的に黒…