半坪ビオトープの日記

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

足の生えたオタマにはカルシウムが必要なので、煮干や干しえびがよいと言われているが、ついつい食いつきのよいホウレンソウをあげてしまう。煮干も柔らかくなるとよく食べる。足の立派なオタマと貧弱なオタマのほか、極端に背骨が曲がっているオタマも二匹…

大きな水槽は陸あり水ありでイモリの天国のようだ。四匹が元気よく歩き回るので、大小二匹の魚はひっそりと隠れている。魚がかわいそうなので小さな水槽に分けることにした。イモリは人を見ると寄って来る。餌がもらえると分かっているのか分からない。アカ…

ミニビオトープで最も古株なのがこのタモロコだ。川で捕ったときは2cmの稚魚だったので名前が分からなかった。翌年には4cmになり、もう5年経った。体の模様をはじめて確認し、タモロコだとわかった。同じく2cmの稚魚だったキンブナは、徐々に大き…

大きな水槽に砂を斜めに敷き詰め、陸上部分も設けてイモリ四匹を放した。外の池からも魚を二尾移した。セリや水草、小さな岩もセッティングした。イモリは上機嫌であちこち探索し、あるいは岩の上で休憩している。餌の赤虫(ユスリカの幼虫)をあげても取り…

キウイの雌花を撮ろうとしたが見つからない。毎年五百から千個の実がなるのだからそれだけの雌花が咲くはずだ。そういえばこのところ、去年大発生した5ミリほどの小さなヨコバイがまた大発生し、玄関前に群がって煩わしいと感じていた。雌花が見つからない…

水槽のオタマジャクシに早くも足が出た。と思った翌日には11匹全てに足が出た。4月4日の産卵から数えて約60日だが、同じ環境では誤差がこんなにも少ないのかと驚いた。毎日ホウレンソウを与え続け、55ミリの大きさに育った。養殖太りが心配なので、…

キウイの花が池にたくさん落ちているが、それを一所懸命オタマが食べている。日陰の暗い池では真っ黒に映る水面を、明度補正で明るくしてみてようやくオタマの姿が見えてきた。

三つの池の中の様子はそれぞれ違う。大きな池(小さな池の1.5倍)は水の供給も出来るし水草もコケも多く、モノアラガイやヌマエビやヤマアカガエルや百五十匹のオタマも含め生き物が一番多い。その下の中位の池は、日当りが悪いせいか水草が増えず、魚が…

ビオトープを囲う金網の外側にキウイが植えてある。雌雄異株で、池の上の棚に雄株が枝を張っている。雄花が一斉に先に咲き、花の匂いにハチが群がるようになってから、おもむろに雌花が咲き出す。白い雄花が黄色くなってぽろぽろ池に落ちてくるようになった…

水槽のオタマジャクシは食欲旺盛でまさに養殖太りだ。今にも足が出そうなので、プラスチックの飼育ケースでヤマアカガエルを飼う方法を考えた。左半分に砂地を設け、草を植える。右半分には水を入れる。玄関先に飼育ケースを置く。砂地にメロンの皮を置き様…

池の周りで最も繁殖しているのがユキノシタ。日陰に生え、紅紫色の枝を伸ばして広がっていく。大きくなって花が咲き出した。花弁は5個あるが上の三つは小さく、下がった2枚の花びらがひげのように見える。足と見立てると小さな人形のようにも見える。あぶ…

ヘビイチゴに似たキジムシロやミツバツチグリは、春の野に黄色い花を明るく咲かせているが、このエチゴキジムシロは新潟以北の日本海側だけに咲き、キジムシロを少し弱々しくした感じだ。ハイキングコース脇に咲いていて、疲れた気持ちを和ましてくれる。

花の姿が船のいかりに似ているから名づけられたこのイカリソウは、元気はつらつとした特異な形と鮮やかな赤色が春の野山ですがすがしさを感じさせるためか、一度見た人はすぐ名前を覚えてしまう。八海山の尾根の末端に位置する六万騎山(321m)は、六日…

山地の林の下草として、大きな三つ葉が特徴のエンレイソウは、淑やかな感じがするので、和名では艶麗草だと思っていたが、実際には延齢草と書く。ユリ科の花びらは、普通3枚ずつの外花被片と内花被片からなるが、この花には内花被片がなく外花被片は緑色ま…

カタクリの郷でも坂戸山には、筒状花が細めで青色のエゾエンゴサクと空色のミチノクエンゴサクが見られるが、これはヤマエンゴサクである。ヤマエンゴサクも青紫色が多いが、赤紫色の花も見つかった。どれもケシ科キケマン属で可愛らしく、春の山野によく見…

水槽のヤマアカガエルのオタマは、毎日朝から晩までホウレンソウを食べて大きくなり、頭と胴の境目がくびれて透明になっている。今にも足が出てきそうだ。全長4cmはある。池のオタマは、のんびり水草をつついているが、なかなか大きくならない。育ち具合…

常緑の小さなウチワ型の葉に、清楚な淡紅色の花を一個つける。雪解けと同時に山地でよく見かける、一属一種の日本固有種である。同じく日本固有種のイワカガミと、光沢のある葉は似ているが花の形は似ていない。坂戸山(634m)の薬師尾根の中程から上の…

ショウジョウバカマとは赤い袴という意味だが、赤紫の花の色と形、ロゼッタ状の葉の形、名前も現物も一度見聞きすると覚えてしまう特異な花だ。サハリン・朝鮮にも分布するが日本産が基準標本である。全国の山地の湿った草地に生える常緑の多年草で、春の山…

そもそも都会でのビオトープは、里山の自然の再現を目指すものだが、やはり自然の残る里山の沼や池がすばらしい。ヤマアカガエルのオタマジャクシは順調に育っているので、いま少し、カタクリの郷のトレッキングで出会った花を紹介する。このキクザキイチゲ…

水中に住む最大の甲虫はゲンゴロウとガムシだ。タガメもカエルを捕まえるなど最強だが、ゲンゴロウもガムシも肉食と思っていたら、ガムシの成虫は草食で緩やかに泳ぐという。雪の上に置いてみたら、冬眠から無理やり起こされたようにのそのそ歩いた。肉食で…

マツモムシは水面のすぐ下で、空気を抱えて逆さになって休んでいる。危険を感じると手漕ぎボートの格好で漕ぎ出し、底の方の水草の陰に隠れる。慌てて漕ぐ様子が、愛嬌があって微笑ましい。しかし、刺されると痛いというから、手で捕まえないように。

昨日、八海山からの帰り道、ヌマエビ20匹とマツモムシ1匹を採集した。ヤマアカガエルのオタマのいる池に分けて放した。大きなガムシとミズカマキリも見つけたが、いかにも凶暴な姿なので連れ帰らなかった。

カタクリの郷、南魚沼市がカタクリ・トレッキングマップを発行している。紹介している5箇所のうち4箇所行ってみたが、裏巻機渓谷は入口が雪のため通行止め。標高634mの坂戸山の沢コースは、残雪が多く倍の時間がかかったが、カタクリ・キクザキイチゲ…

八海山の麓にトミオカホワイト美術館がある。上高田出身の富岡惣一郎が描いた冬と雪の白い世界が独特である。美術館の前から見る、雪を抱いた八海山が美しい。四合目まで通じているロープウェイに乗って雪の世界を垣間見た。

八海山の麓で放流

とうとう600匹のオタマを放流した。場所は新潟県、八海山の麓、魚野川のほとり。今年は例年になく大雪で残雪が多く、渓谷歩きがほとんどできなかった。トミオカ・ホワイト美術館のすぐそばでも、オタマジャクシがたくさん孵化していた。

いよいよ里帰り

水槽では大きく育ってきたヤマアカガエルのオタマだが、やはり数が多いので大自然の懐に返すことにした。二つの水槽を合わせ総勢600尾をクーラーボックスに入れた。明日、新潟県八海山の麓で放流する予定だ。それでも水槽に11尾、池にまだ200〜30…