こちらの花は、辰ノ島でも見かけたソナレムグラ(Leptopetalum coreanum var. coreanum)という多年草。茎は基部から枝を多く分け、高さ20cmほどになるが、風当たりの強い岩上では3cmほどにとどまる。肉厚の葉にはツヤがあり、密に生え、上部の葉の脇に4mmほどの白花を一個ずつつけ、数個が群がる。
足下の岩の合間に生えていたのは、光沢がある分厚い葉に白い4弁の花が鮮やかなソナレムグラ(Leptopetalum coreanum var. coreanum)というアカネ科シマザクラ属の多年草。磯馴(そなれ)の松と同じく、強い潮風を受ける海岸の岩上に生えることからソナレと名付けられた。本州関東以西、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島、中国、フィリピン、インド、ミクロネシアに分布し、海岸の岩場に生育する。従来フタバムグラ属に分類されていたが、近年、シマザクラ属に移された。