三日目は大原美術館を見に倉敷市に向かった。大原美術館前の倉敷川に沿って、倉敷美観地区が広がる。白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木など趣ある景観が楽しめる。
撮影禁止だったのでパンフから一枚だけ取り込んでみた。これがエル・グレコの「受胎告知」である。
三日目は大原美術館を見に倉敷市に向かった。大原美術館前の倉敷川に沿って、倉敷美観地区が広がる。白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木など趣ある景観が楽しめる。
撮影禁止だったのでパンフから一枚だけ取り込んでみた。これがエル・グレコの「受胎告知」である。
「時の回廊」の南側(海側)、ベネッセハウスパークの芝生エリアに、ニキ・ド・サンファールの屋外作品群が展開する。テラスレストラン前には、「腰掛」(1989)という作品があり、隣に座って記念撮影する人が多い。
ベネッセハウス周辺をあらかた見て回った後に、直島の東側にある本村エリアに向かう。この本村地区には、古い民家や歴史ある神社をアーティストが改修し、空間そのものを作品化する、家プロジェクトという企画が実施されている。このANDOU MUSEUMは、安藤忠雄の設計による打ち放しコンクリートの空間が、本村地区に残る木造民家の中に新しい命を吹き込んでいる。安藤の活動や直島の歴史を伝える写真、スケッチ、模型だけではなく、新たに生まれ変わった建物と空間そのものを展示する美術館である。古民家の内部に入れ子状に組み込まれたコンクリートボックスは、母屋の木造屋根部分に設けられたトップライトからの光が館内を照らし、過去と現在、木とコンクリート、光と闇といった対立する要素がぶつかり合いつつ重奏する、奥行きに富んだ空間を演出している。しかし、残念ながら内部は撮影禁止だった。
二日目は高松港から瀬戸内海に浮かぶアートの島・直島に向かう。高松港に停泊しているのは、有名な観光地・小豆島に向かう大型フェリー・オリーブラインである。
大塚国際美術館の裏手にある亀浦漁港から、うずしお汽船の高速観潮船が出航する。イタリアのメッシーナ海峡、カナダのセイモア海峡と並ぶ世界三大潮流である鳴門海峡の渦潮は、渦の大きさが大潮時には直径20m以上にもなり世界一といわれる。
こちらの作品は、ノルウェーの画家エドヴァルト・ムンクの「叫び」。1893年の油彩画と同じ題名、同じ構図のパステル、リトグラフなどの作品が合わせて5点存在する。幼少期に母親を亡くし、思春期に姉の死を迎えるなど病気や死と直面せざるを得なかったムンクは、「愛」と「死」とそれらがもたらす「不安」をテーマとして多くの作品群を生み出した。それらの中で最も有名な作品である。オスロ国立美術館所蔵。
大塚国際美術館には現代美術の作品も、ピカソやモディリアーニやブラック、クレーやシャガールやミロなど百点ほどあるが、全部で1000点余りある作品にはキリがないのでここらで紹介は終了する。陶板とはいうものの精密で、素人には本物と見分けがつかない。世界中の数々の名画を一堂に鑑賞できるのはありがたいことだと思った。